株式にアノマリー要素はある?月別、曜日別での株価の動きに注目!

株式投資におけるアノマリーとは何?

株式投資における アノマリー というのは、投資するときに言い伝えに従うというようなものです。

例えば、アノマリーは、株式はどの月にアップするというように、説明が法則や理論などではできないが、従来の経験によってその通りに株価がなぜか動くことです。

投資家は法則や理論を最も重視する傾向があるでしょうが、案外とアノマリーのような根拠が具体的に無いものも相当意識しており、アノマリーに従って株式投資をする人も多くいます。

どうしてアノマリーの通りに株式は動くか?

ここでは、アノマリーの通りに株式が動く理由についてご紹介します。

投資家の大口は毎年決まった時期に取引する
大きな理由としては、株式に影響を及ぼす外人投資家や機関投資家などの投資家の大口が、毎年決まった時期に取引していることが挙げられるでしょう。

このような大口投資家は、夏の休暇が始まる前の手仕舞いや新しい年度の銘柄入れ替えなどというような事情がそれぞれあるので、毎年決まった時期に取引する傾向があります。

これがアノマリーと同じになるように株式を動かすので、その通りに株式が動くようになるともいえるでしょう。

アノマリーを多くの人が信用する
有名なアノマリーは多くの人が信用するので、アノマリーの通りに株式が動くという理由もあります。

アノマリーそのものには根拠や理論などはありませんが、アノマリーを信じて多くの投資家が取引すると大きな資金がその分動くので、アノマリーの通りに実際に株式も動いてしまいます。

しかも、この動きに乗って順張りする投資家などが取引することによって、アノマリーの動きがより明確になるというようなこともあることでしょう。

株式にアノマリー要素はある?

では、アノマリー要素は株式にあるのでしょうか?ここでは、株式のアノマリー要素の具体例についてご紹介します。

株式の時期によるアノマリー要素

アノマリーの中では、時期によるものが多くあります。

毎年の節税対策や決算時期などというようなことが株式に影響を及ぼすので、信憑性がアノマリーの中でもあるといわれています。

ここでは、株式の時期によるアノマリー要素についてご紹介します。

株式は1月にアップしやすい

この理由は、株式投資の新しい資金が年明けにマーケットに流入したり、節税対策として年末までに株式を全て売却したりすることなどが挙げられます。

また、1月の株式の動きが、この後の1年間の株式の動きに影響を及ぼすというような考え方もあり、 1月の株式の動きに対しては着目 しておくことが必要と思われます。

新年度になる4月は非常に株式がアップする

この理由は、3月に株式が売却されたための反動で購入されたり、新しい年度になればポートフォリオを外人投資家や機関投資家などの大口投資家が組み換えたりするなどが挙げられます。

また、気分的に新しい年度になって積極的な雰囲気になるというようなものもあるそうです。

「Sell In May」

アメリカの株式では、特にアノマリーとして「 Sell In May 」(5月に株式は売れ)というものが有名です。

この理由は、株式が毎年6月~9月は調整されるときが多いので、5月の株式の高い時期に売るのが適しているためのようです。

ポイント
アメリカの株式の動きは非常に日本の株式にも影響を及ぼすため、日本の株式を取引するときはアノマリーとして把握しておく必要があります。

 

夏枯れ相場

毎年夏のシーズンは、日本の株式を取引する投資家が少なくなって取引が少なくなることをいうものです。

この理由としては、株式を取引する外人投資家や機関投資家などの大口投資家が休暇や盆休みになることが挙げられるでしょう。

月曜日は買われ、金曜日は売られる

この理由としては、休日前の金曜日に手仕舞いで売られた株式が、月曜日に買い戻される、というようなことが挙げられるようです。

しかし、このアノマリーと全く逆に、月曜日は売られ、金曜日は買われる、といわれることもあるようです。

例えば、株式の取引がない休日に株式に悪い影響を及ぼすような出来事などがあったときは、当然ですが、株式の取引が始まる月曜日に売られるようになります。

株式のイベントによるアノマリー要素

株式のアノマリー要素としては、先にご紹介した時期によるもの以外にイベントによるものもあります。ここでは、株式のイベントによるアノマリー要素についてご紹介します。

オリンピック

オリンピックについてのアノマリーとしては、オリンピックが行われる国の株価はアップするというものがあります。

しかし、この理由としては、オリンピックが行われることによって多くの見物客がお金を使ったり、公共事業が多くなったりすることなどが挙げられます。

そのため、アノマリーではなくて、市場テーマというような考え方をする方がいいでしょう。

アメリカの大統領選挙

日本の株式の動きにもアメリカの株式の動きは非常に影響を及ぼすので、アメリカの大統領選挙になればアノマリーとしていろいろなものがあります。

アノマリーによると、アメリカの大統領選挙がある前の年度は株式がアップするといわれています。

この理由は、アメリカのそれぞれの政党が選挙に勝利するために経済的に効果が期待できるような政策を行うからです。

しかも、アメリカの大統領選挙がある年は、アメリカの経済に対する期待が高くなってくるため、アノマリーとしてドルがアップするというものもあります。

ポイント
そのため、ドルが高くなれば円が安くなるので、日本のように多くの輸出企業があると株式がアップするようになります。

 

ジブリ映画

日本のテレビ局が毎週金曜日に映画をロードショーとして放映していますが、ジブリ映画がこのときに放映されると翌週に株式が荒れるというようなものです。

このアノマリーは、はっきりした理由はわかりませんが、あえていうとアメリカの雇用統計が発表される日と金曜日が重なったときや、休日の悪い出来事が翌週の月曜日に影響を及ぼす、などが挙げられるでしょう。

サザエさん

テレビアニメのサザエさんの視聴率がアップすれば株式がダウンし、視聴率がダウンすれば株式はアップするというようなものです。

一見すると信用できないように思えるでしょうが、実際にはきちんとした理由があります。

この理由は、サザエさんは日曜日の夕刻に放映されており、視聴率がアップすると自宅で休日を過ごしている人がその分多いとされ、外でお金を使う人が少なくなるため株式がダウンします。

一方、視聴率がダウンすると外でお金を使う人が多くなるため株式がアップします。

月別、曜日別での株価の動きに注目!

株式にアノマリー要素はある?

株式のアノマリーとしては、月別、曜日別のものがあります。そのため、月別、曜日別での株価の動きに注目!する必要があります。ここでは、月別、曜日別の株式のアノマリーについてご紹介します。

1月株高、12月株安

株式が1月に高くなって、12月に安くなるというものです。

実際の生活でも1月の正月、12月の年末などは慌ただしくなりますが、株式のマーケットでも実際に大きく動くときが多くあります。

節分天井、彼岸底

節分の時期に株式は高くなってからその後低くなって、彼岸の時期に底になるというものです。

日本国内のほとんどの会社は3月が決算であるため、このアノマリーも当然かもしれません。

Sell in May(セルインメイ)

このアノマリーは、最も有名なものの一つであるといわれています。

古くからアメリカのウォール街に伝わっているアノマリーですが、日本においても同じようにこのアノマリーが5月になるといわれます。

GWの値動き

GW(ゴールデンウィーク)の前後の時期は、最も株価が年間で高くなるといわれています。

というのは、この時期が株式を売るには最も年間で適しているためです。

夏枯れ相場

夏のシーズンは取引をする人が多くないため、株式がダウンしやくなります。この時期は、株式の取引をするのは避ける方がいいかもしれません。

TOM効果

月単位で見れば、株式が月初、月末はアップしやすいというものです。

アノマリーとしてはそれほどメジャーなものとは違いますが、投資信託が設けられるなどの要素があります。

魔の水曜日

特別清算数値(SQ値)が算出される週の水曜日は、株式が低くなりやすいといわれます。

注意
特別清算数値はオプションマーケットや先物マーケットのものですが、株式の現物マーケットにも非常に影響を及ぼすため、注意する必要があります。

 

高配当銘柄

このアノマリーは、株式の値動きの癖が銘柄によってありますが、この傾向が高配当銘柄は顕著に現れるといわれているものです。

ポイント
株式の値動きのクセがわかると、利益を出せるチャンスが生じてきます。

 

株式はアノマリー要素の動きに注目!

ここでは、株式投資におけるアノマリーとは何?株式にアノマリー要素はある?月別、曜日別での株価の動きに注目!についてご紹介しました。

これから株式投資を始めたいと思っている方は、ここでご紹介したようなアノマリーをぜひ参考にしてください。

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