RSI・出来高・ローソク足のヒゲから株式相場を予測する方法

特に初心者の投資家の方が論理的な株式取引を行うためには1つの指標で判断するのではなく、いくつかの指標を組み合わせて考えることが大事です。
今回はRSI・出来高・ローソク足などの指標の考え方を確実に覚え、取引に応用することができるようにしましょう!

今回は少し古いですが、2014年8月初旬のミクシィ社株のチャートをもとに、RSI・出来高・ローソク足のヒゲの考え方を紹介します。

株式チャートからRSI・出来高・ローソク足を学ぼう

当時ミクシィ社の株は短期的な利益を出そうとする人に人気があり、一時期は海外の投資会社も仕掛けに入っていることで話題になりました。

僕自身も2011年にはいくらか同社の株を保有していて大損をした経験があり、昔から値動きが荒いことでミクシィ株は有名です。

この動画の画面は2014年8月初旬ですが、前日はストップ安になっています。なんでこのミクシィを紹介するかというと、今回のチャートが参考となる指標を説明する良い題材だからです。

では、実際のチャートを元に解説していきましょう。

このチャートではストップ安となる本日の前までは上昇を続けており、決算に近いためみんなが期待して買っていたことがわかります。

ですが今回のストップ安前にある程度売られることは事前に予測可能でした。なぜ今日ある程度売られることがわかっていたのかこの根拠を交えて説明していきます。

上に大きく伸びたローソク足のヒゲに注意

この日のストップ安前に1番最後に上がったのが営業2日前の金曜日で、ここでヒゲがだいぶ上に伸びているのがわかります。

以前も説明しましたが、がローソク足のヒゲが上に伸びるのが大きいほど、天井が近いことを示していることの裏付けとなり、このチャートを見るとしばらくヒゲがついてないが、この日に久しぶりに大きなヒゲがついていることがわかります。

そして次の日も髭がついているため、ヒゲの頂点が抵抗線として高いことがチャートからわかるのです。これが根拠の1つとなります。

出来高による指標

次に新しい指標として「出来高」を説明します。出来高とは売買代金ベース(もしくは株数)でその日にどのぐらい売買がされたかのことです。
チャートの下部に表示させているこの出来高が、グラフで一目でわかるようになっています。

この画面の出来高グラフでわかる基本的なこととしては、出来高が上がっている日は値段も上がっているものの、その次の日に反発して下がることが多いのがわかります。

もちろん例外もあり画面の2014年5月は出来高が多いものの、さらなる株価の上昇を続けています。このように出来高による指標には、騙しもあるのでこれだけで判断するのは危険です。

出来高とヒゲをセットで見てみよう

チャートの2014年6月中旬を見ると、出来高の多い日に長いひげをつけているのがわかります。この高い出来高とヒゲがセットで表れたことにより、天井の可能性が高いと考えることができます。

その後はしばらく下がり続け、25日線の抵抗線で反発、2回目の25日線に近づいた時も抵抗を見せて上昇、そしてここから出来高を伴って急上昇しています。

そしてさらに高い出来高とローソク足のヒゲのセットが出現し、次の日もまた長い上ヒゲをつけるということから直近つまり2日前では買いに向かった人が多かったことがわかります。

高い出来高と長いヒゲのセットが今回の大幅な下落が予測できた2つ目の理由です。

レンジ相場ではRSIが有効

このミクシィ株の現状のように単調上昇を続けている相場は一般に「トレンド相場」といわれます。

それと対照的に値段が一定の幅で上下している相場の事を「レンジ相場」と呼びます。レンジ相場は値幅がとりにくく、単純移動平均線を指標とすると非常に騙しが多く見ずらく予測しずらいです。こういった予測しずらいレンジ相場には違った手法を使ってみましょう。

RSI(相対性指数)とは?

RSIとは、簡単に考えると相対的に見て売りか買いかのサインを表す指数となります。

  • RSIでの買いのサイン(売られ過ぎ)

数値が25より下回った場合「買い」のサインです

  • RSIでの売りのサイン(買われ過ぎ)

75〜80ぐらいが強い売りのサインとなります。この指数も絶対ではなく、もちろん騙しサインもありますが十分に参考にできるものです。

RSI・出来高・ローソク足をセットにして考えよう

今回はレンジ相場ではなくトレンド相場ですが、これにRSIを照らし合わせてみると、ストップ安の日は80以上の高いRSIが出ていることがわかります。

「長いヒゲ」「高い出来高」「高いRSI」

このことから非常に下がる可能性が高かったことがわかってきます。

また少し前の7月下旬も高い出来高を伴い、RSIも高い状態、という2つがセットになっています。この動きは決算を期待した一連の上昇であることがわかり、この段階で設けた人はラッキーだが、この講座の戦略ではこの段階で確実に手放す、というのはお分かり頂けると思います。

以上、今回の株式トレードの指標からの判断をまとめると、高い出来高・上ヒゲ・そして上下に振れたRSIが2つ以上セットになった時は、買い・売りの判断を行う のが賢明です。これなら初心者でもなんだかできそうですよね?笑

このようにいくつかの指標を組み合わせて、論理的な判断をしていきましょう。

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