移動平均線での売買ポイントとなる3つの条件をチャートで解説!初心者必見

今回の講座では株式投資において、移動平均線の売買ポイントの判断についてです。3つのルールを設けて、このうち必ずどれか1つはあてはまらなければ買わないといった、買い(売り)のポイントとなる3つの最低条件を、実際のチャートを交えて解説していきます。

いよいよ実際の過去の株式チャートを交えた解説となります。今回は『買い』のポイント3つの条件ということで、この3つのうちどれか1つは満たす必要があるという最低条件3つを、実際の株の銘柄のチャートを使って具体的に説明します。

移動平均線における買いのポイント「3つの条件」

今回見るべき指標は移動平均線(日足)と25日線・75日線とローソク足の位置関係です。さらに3つの条件を理解する上で、キーワードとして特に覚えてもらいたいのは、75日線は「壁」であるという点です。75日線は今回は壁という視点から『方向線』とも呼び、便宜上使い分けて表記します。

移動平均線の「買い・売り」の具体的な3つの条件

  • 方向線(75日線)が真横か右上向き
  • 日足が下から完全に75日線を抜けるor上から下がってきて75日線で抵抗
  • 直近の安値付近

この3つの内最低限1つは満たしていないと買わないという絶対的なルールとします。一方で売りの場合はこの逆となり

  • 方向線が真横か右下向き
  • 日足が上から完全に75日線を抜けるor下から上がってきて75日線で抵抗
  • 直近の高値付近

以上3つが売りを行う上での絶対的なルールです。ただし「売り」からエントリーする場合は、信用取引を行う必要があるため、信用口座の開設手続きが必要になります。

ですがこの講座の考え方としては、買いだけでなく売りもできるのが良いというスタンスを取っていきます。なぜなら買い・売り両方作戦を立てることができることで、2倍のチャンスが広がり有利だからです。初心者のうちは「買い」のみで構いませんが、慣れてきたら買い売り両方からから入ることも、利益を出す大きなポイントとなってきます。

過去の株式チャートの移動平均線から解説

この動画内では青い線が75日線に該当し、赤い線は25日線に該当してきます。

「みずほFG」の株価チャート解説

まず移動平均線からみる3つのルール、最初の解説はみずほ銀行のチャートです。(詳しい解説は上部の動画をご覧ください)

該当部分1つ目は方向線が真横かつ、日足が下から完全に抜けていることがわかり、2つの条件を満たしているため「買いポイント」であることをチャートが示しています。

それに対して2つ目と3つ目の動画は対照的で、2つ目は方向線が右上向きだが、日足が75日線で抵抗できていないのに対し、3つ目は方向線が真横かつ日足が75日線に3回反発して抵抗していることがわかります。

上述したように75日線自体は「壁」となり、この壁に向かって抵抗反発を繰り返していることがわかりますが、この反発は多ければ多いほど好材料となってきます。

4つ目は少し上級者向けとなりますが、直近の安値付近に関しては動画内チャート中央に引いてある赤い線を目安に見てみると、直近の安値を示すラインができているのがわかります。このラインを目安に方向線の向きを加味し、動画指定の場所で指値で購入すれば、上昇に繋がっていることが確認できます。

クスリのアオキの株価チャート解説

次にクスリのアオキのチャートで移動平均線と株価の動きを見ていきましょう。(詳しい解説は上部の動画をご覧ください)

こちらも該当部分1つ目は方向線が真横かつ、日足が下から完全に抜けていることがわかり、2つの条件を満たしているため買いであることをチャートが示しています。

次の該当部分2つ目は方向線が真横かつ、日足が75日線で抵抗していることがわかります。こちらも2つの条件を満たしているため買いであることをチャートが示しています。3つ目の該当部分は直近の安値を参考にしつつ、方向線が真横に変わった部分が買いであることをチャートが示しています。

今回の3つの条件は最低限の条件であり、これのどれか1つは無いと売買は行わないという最低限の絶対的なルールとなります。

このルールを踏まえ次回は初心者の株式投資家が参考にすることができる様々なテクニカル指標をチャートを使って解説します。

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