「年収」や「手取り」などまぎらわしい言葉はたくさんあります。勘違いすると高い家賃の家に住んでしまって家計が苦しくなることも…
本記事では 年収500万円 を中心に、手取りや適切な家賃をお伝えします。
年収に対する家賃の考え方や引っ越しの費用まで幅広く紹介するので、お金に悩まないようにサポートできる内容です。
またマイホームを考えている方に向けて住宅ローンの知識やメリット、デメリットをわかりやすく紹介していきます。
現在や年収が上がったときに適切な家賃で快適な生活ができるように、手取りや家賃について見ていきましょう。
年収500万円の手取りは400万円ほど
年収が500万円であれば手取りは400万円ほどになります。
以下の2つから手取りが減る理由とそれぞれの年収でどれくらいの手取りなるのか見ていきましょう。
- 年収と手取りの違い
- 年収別で手取りの目安を紹介
順番に説明していきます。
年収と手取りの違いとは?
年収とは実際に給料として支給された金額であり、手取りは給料から税金などが差し引かれた金額です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
年収とは1年間に支給された給料の合計です。
年収は払う税金を計算する際に使われます。
一方手取りは実際に受け取った金額です。年収から以下の項目が差し引かれています。
- 住民税
- 所得税
- 厚生年金保険
- 健康保険
- 雇用保険
40歳から64歳までの正社員は 介護保険料 も給料から引かれます。
会社によって給料から引かれる項目は違うので、確認が必要です。
年収とは控除や税金が引かれる前の金額であり、手取りは実際に使える金額です。
年収別で手取りの目安を紹介
次に年収別で手取りの目安を表にまとめます。
年収 | 手取りの目安 |
---|---|
300万円 | 240万円ほど |
500万円 | 400万円ほど |
700万円 | 530万円ほど |
1000万円 | 730万円ほど |
税金は収入の何%かで決まっているので、年収が増えると支払う税金も増えます。
表から年収500万円の人は110万円ほど引かれているのに対して、年収1000万円の人は270万円ほど引かれているのがわかりますね。
年収500万円の家賃の目安
続いて年収500万円の 家賃の目安 をお伝えします。具体的には以下の内容です。
- 家賃は年収の25%以内に抑える
- 年収500万円ならどれくらいの間取りに住めるの?
- 年収500万円の人の引っ越し費用
さらに貯金についても触れていきます。では1つずつ見ていきましょう。
一般的には家賃は年収の25%以下で!
一般的な考え方は家賃は年収の25%以下です。
年収500万円なら適切な家賃は10万円以下。手取りが400万円とすると1ヶ月に使える金額は33万円です。
以下の表に最低限のライフプランを立てられます。
家賃 | 10万円 |
---|---|
通信費 | 1.5万円 |
光熱費 | 1万円 |
食費 | 3.5万円 |
交際費 | 1万円 |
合計 | 17万円 |
一切ムダ使いをしなければ月に18万円残せます。趣味、遊び、自己投資など残ったお金の使い方は様々です。
また平均的な貯金額は 年収の2割 ほどと言われています。
年収500万円ならどれくらいの間取りに住めるの?
家賃は月に10万円とすると 1DK や 2DK がメインです。
地域によって家賃の相場は違うので、3DKや2LDKを借りられることもあります。
基本的に都会に近く便利な立地なら家賃は高くなり、田舎は家賃が安くても良い部屋に住めるため、自分の価値観をしっかり見つめて選んでみてください。
年収500万円の人の引っ越し費用は?
引っ越し費用は家賃の5ヶ月分ほどかかります。10万円の物件に住みたいなら50万円ほど見ておきましょう。
引っ越し費用を抑える方法は以下にまとめます。
- 敷金・礼金が安い物件を選ぶ
- 仲介手数料が安いところを選ぶ
- 閑散期を狙って引っ越し料金を安くする
同様に仲介手数料や引っ越し料金も節約するのがおすすめです。
他には入居後の何ヶ月かは家賃が無料になるフリーレント物件もありますが、長く済むと損をする場合があるので、契約条件には注意してください。
費用を抑えられる場所を探し、家賃5ヶ月分の予算があれば安全に引っ越しできます。
年収500万円の住宅ローンの目安
住宅ローンで借りられる金額の目安は 年収の5倍 と言われています。年収500万円の場合は2,500万円です。
また住宅ローンを組むときは「住宅ローンの返済は年収の何%か?」という考え方である、返済負担比率という数値があります。
返済負担比率の上限は35%なので、年収500万円の場合、最大のローンにすると以下の金額を年間で返済することになります。
月々の返済額:17(万円)÷12(ヶ月)=14.5万円
上限額で住宅ローンを組みグレードの高い家に住むのも良いですが、年収500万円で月に14.5万円の返済は人によっては厳しいです。
持ち家を買うならどれくらいのローンを組むのかはじっくりと考える必要があります。
賃貸と持ち家のメリットとデメリット
続いて賃貸と持ち家のメリットとデメリットをそれぞれお伝えします。
- 賃貸のメリットとデメリット
- 持ち家のメリットとデメリット
順番に説明していきます。
賃貸のメリットとデメリット
賃貸の大きなメリットは以下の2つです。
- 引っ越しが気軽にできる
- 固定資産税や住宅ローンの支払いがない
引っ越しがしやすいのは賃貸の最大のメリットです。
ライフスタイルが変わったり、近所とのトラブルが起きたりしても比較的簡単に引っ越せるので安心できます。
さらに固定資産税や住宅ローンなどの支払いがなく、持ち家よりも月々の支払いが安くなることが多いです。
賃貸のデメリットは以下のようなものがあります。
- 一生家賃を払う必要がある
- リフォームや壁の装飾ができない
- 審査で借りられない場合もある
賃貸なら一生家賃を支払う必要があり、審査で通らないと借りられないこともあるので、お金が貯まっていないと老後は不安です。
持ち家メリットとデメリット
持ち家のメリットを3つ紹介します。
- 住宅ローンの返済が終わると負担が少ない
- 住宅の質が高い
- リフォームができる
持ち家なら自分自身が所有者なので自由に扱えます。
住宅の広さや質なども基本的に賃貸よりは高いです。住宅ローンの支払いが終わると一気に負担が減るもの大きなメリットですね。
持ち家のデメリットは以下の2つをお伝えします。
- 買うときは費用がかなりかかる
- 引っ越しが気軽にできない
引っ越しがしにくいのは持ち家の最大のデメリットでしょう。
ライフスタイルや環境の変化に柔軟に対応できません。
年収500万円の手取りと適正な家賃、ローンのまとめ
年収500万円なら住民税や所得税で引かれてしまい、手取りは400万円ほどになります。
適正家賃は年収の 25%以内 であり、10万円以内に抑えると生活は楽になるでしょう。
賃貸と持ち家についてはそれぞれ長所と短所があるので、将来の生活を考えてどちらにするか選ぶ必要があります。
固定費の中でも居住費はかなり割合が高いです。上手く調整できればお金の使い道と人生の選択肢が増えます。
将来の快適な生活のためにも手取りと家賃の関係はしっかりと把握するのがおすすめです。