スワップポイントはFX業者ごとに異なりそれぞれが独自に決めているものですし、相場によっても日々変動しています。また、スワップポイントはポジションによってはマイナスとなり、コストとなる場合もあります。
こういった背景もあり、特に初心者トレードにとっては非常にわかりにくい要素ですよね。そこで本記事では、人気の業者であるXMにおける、FXのスワップポイントについて基礎から紹介していきます。具体的には以下のような内容です。
fa-file-text-oこの記事で学べること
- FXのスワップポイントの仕組みとは?
- XM社のスワップポイントランキング
- XMでスワップポイント分の残高はいつ付与される?
- スワップポイントの注意点まとめ
FXのスワップポイントの仕組みとは?
スワップポイントとは、通貨の金利差によって支払われるお金のことです。
金利が高い通貨を買うと、ポジションを持ち続ける限り毎日スワップポイントを受け取れます。逆に金利の低い通貨を買うと、スワップポイントを支払わなければなりません。
スワップポイントは FX独自の仕組み ですので、外貨預金などとは少し違います。
ここでは一例として、実際にメキシコペソを買って日本円を売った場合で考えてみます。
FX業者で通貨を交換したということは、かかる金利も交換しています。そのため金利が低い通貨で金利が高い通貨を買った場合、 金利差も利益 となります。逆にもともとあなたがメキシコペソを持っていて日本円と交換したなら、金利差は支払わなければなりません。
さらにFXではロールオーバーという仕組みがあります。ロールオーバーとはポジションを翌日に持ち越すことです。
XM社のスワップポイントランキング
続いてXM社のスワップポイントが高い順のランキングを、以下にまとめてみました。
スワップポイントは業者や時間によって変動します。近年は、金利差が狭くなっているため、スワップポイントが縮小したり、買いでも売りでもマイナスポイントとなることがあります。
- ユーロ/トルコリラ
- 米ドル/トルコリラ
- ユーロ/南アフリカランド
- 米ドル/メキシコペソ
- ユーロ/ロシアルーブル
- 米ドル/デンマーククローネ
- 米ドル/スイスフラン
- ユーロ/米ドル
- 米ドル/南アフリカランド
- 米ドル/日本円
この中で比較して見ると、 スワップポイントが多く受け取れるのは、 トルコリラ です。
発展途上国は金利が高い傾向にありますので、先進国/発展途上国の組み合わせが、スワップポイントが大きくなる魅力があります。ただしスプレッドが広くなり不利なトレードをしてしまうリスクがありますので、注意が必要です。
XMの最新スワップポイントの確認方法
スワップポイントを計算・確認したい場合、XM社公式が出しているスワップ計算機がおすすめです。
以下のページにログインすると、左下の「スワップ計算ツール」からスワップポイントがいくらなのか一覧になっており、すぐ求めることができます。
- 「口座の基本通貨」・・・ご自身の口座の通貨を選択
- 計算したい通貨ペアを選択
- 「口座タイプ」を選択
- ロット数を選択(XMでは1Lot=10万通貨 )
ユーロ/トルコリラで例を1つ用意しました。ユーロ/トルコリラを数量10ロットで取引したとき、
- スワップ買い…-48,311
- スワップ売り…16,104
となっています。
つまり買いポジションを持ってロールオーバーすれば、48,000円ほどのスワップを支払います。そして売りポジションなら、16,000円ほどのスワップポイントを受け取れます。
MT4の画面でスワップポイントを確認する方法
- 「表示」タブから「通貨ペアリスト」を押す
- 目的の通貨ペアを選択して、「設定」を押す
- 取引条件でスワップポイントを確認する
XMでスワップポイント分の残高はいつ付与される?
スワップポイントが付与されるタイミングは、午前7時あたりです。ポジションを24時間持っていればよいわけではなく、午前7時あたりにポジションを持っていれば、スワップポイントが付与されます。
つまり正午から午前6時までのポジションには発生しませんが、午前6時から午前8時まで持っていればスワップポイントが発生します。
スワップポイントの注意点まとめ
最後にスワップポイントの注意点を、以下の3つにわけて解説します。
- スワップポイントだけの出金はできない
- 売りと買いを間違えないように
- 相場をしっかりと分析して、ただポイントが高いというだけでエントリーしない
順番に説明します。
スワップポイントだけの出金はできない
スワップポイントは単体での出金ができません。つまり毎日1万円のスワップポイントが付与されていたとしても、それだけでの出金は不可能。出金するためには、ポジジョンを決済する必要があります。
そのため、スワップポイントが付与されたとしても、レート差による損失が大きくなると、意味がありません。
スワップポイントだけを目当てにした取引だとしても、しっかりと相場を分析して、トレード自体でも利益を出す、あるいは収支トントンくらいには維持していく必要があります。
売りと買いを間違えないように
スワップポイントを狙うときは、 ポジションの方向 に注意してください。なぜなら売りと買いを間違えると、マイナススワップポイント分の現金を逆に支払うことになるからです。
デイトレードやスキャルピングの場合は関係ありませんが、スイングトレードをするなら意識してみてください。
相場をしっかりと分析して、ただポイントが高いというだけでエントリーしない
FXで利益を得るために重要なのは、相場の分析です。スワップポイントが高いというだけでのエントリーは危険。基本的にスワップポイントが高い通貨ペアは相場の動きに安定感がなく、値動きが大きい傾向があります。
そのため、あまり為替差益を狙ったトレードには向いていないと言えます。
大きなスワップポイントが付与されたとしても、それ以上の損失が出る可能性が高いので、あくまでも相場を分析した為替差益によるトレードを中心にしてください。
XMのスワップポイントのまとめ
上記のようにスワップポイントとは、FXでポジションを保持したときに発生する独自のシステムです。発生するポジションをロールオーバーする必要があるので、普段からスキャルピングやデイトレードを行っている方にはあまり関係ありません。
しかし、午前7時頃にポジションを持っている場合、保有時間が短くてもスワップポイントが発生する可能性があるので、ご注意ください。
スワップポイントは、 金利の高い通貨を買えば受け取れますが 、金利の低い通貨を買っている場合は逆に、スワップポイント分を支払わなければなりません。ただ受け取れるだけのものではないことは、理解しておいてください。
- スワップポイントだけの出金はできない
- 売りと買いを間違えないように
- 相場をしっかりと分析して、ただポイントが高いというだけでエントリーしない
FXで利益をあげるために大切なのは、日々のチャート検証などの努力の積み重ねです。レバレッジの調整による資金管理も重要ですね。
スワップポイントはそれメインで利益にするのではなく、正しく理解した上でプラスアルファで損益を最大化させるぐらいの気持ちが良いのかもしれません。