FX業者の2つの方式a-bookとb-bookとは
いま、投資をはじめようと思っている人の多くが、自宅でパソコンや携帯端末で取引をできる環境が整っており、多くの人が投資で利益をあげています。
FXをこれから始めてみたいと考えている方や、初心者でやり方がよく分からないという方にとって、まずはどんな業者をえらべばいいのか悩んでいるということもあるでしょう。
取引の仕組みでFXを大きく大別すると「a- book」と「b-book」という方法になります。
初めて聞く人には「なんの意味なの」「何かの略称?」と驚くかもしれませんが、仕組みを知ってしまえばそれほど慌てることもありません。
単純にいえば、この 二つは業者のトレードの処理方法の違いによって名前が大別 されており、トレードする利用者にとっては、メリットもデメリットもあるので、よく仕組みを知っておかないと十分に使いこなせないまま、あまりよいトレードができないことになってしまいます。
そして肝心なポイントとしては「 ちゃんと仕組みを理解して使いこなすこと 」は「a- book」と「b-book」に共通する重要なポイント。
トレードしている本人がどのような仕組みになっているか知らないと、当然十分に成果を出すことなく損失を重ねてしまいます。
また、失敗した「敗因」ともいうべき、判断ミス、ロスカットの時期、仕組みになれていないゆえのトレードミスなどで損失が広がってしまう恐れさえあるのです。
a-bookの業者はSTP方式やECN方式といった ノーディーリングデスク(NDD)方式 を採用しています。
NDD方式とは、トレーダーが出した注文がそのままインターバンク市場に流されます 。
a-bookではFX業者はこの取引で出たスプレッドを利益としてもらっています。
トレーダーからの注文はディーラーを介さないため透明性が高く、取引をすればするほどスプレッドが発生するので業者にとっても利益になります。
一方、b-bookはトレーダーからの注文はインターバンク市場に流さずにそのまま注文を呑んでしまう、言わば ノミと呼ばれる行為で利益を得るもの です。
顧客からの注文と反対売買を行い、スプレッド分を利益としているのがb-bookのやり方です。
例えば、顧客が買い注文を出した場合、FX業者はインターバンクからそれよりも安く買って顧客に売ることでスプレッドを得ることができるのです。
業者はインターバンクより悪いレートを顧客に提示することができるので 、a-bookのような透明さは期待できません。
FX業者はa-bookとb-bookのどちらを選べばいいの?
一見すると、詳しく知っている人にとって、b-bookのトレードは「損することが多いんじゃないのか」と感じてしまうかもしれません。
しかし、それは単純でないことが、業者選びやトレードのポイントになっています。
まず、 一般的に初心者のトレーダーがFXを始めやすいのは圧倒的にb-bookである 、ということです。
その理由はずばり「取引金額」がa-bookのようにまとまった金額を必要としないことにあります。
やはり、FXをはじめる最初のうちは大切な「種銭」をなくしては、次のトレードができなくなってしまいます。
それに慣れるうちは、どこが勝負どことかタイミングを判断するのも難しいものです。
多少、手数料を多く支払ったとしても、まずは「習うより慣れろ」を心がけ、b-bookを選ぶ、というのも選択肢の一つでしょう。
初心者でも始めやすいのはa-book?それともb-book?
初心者にとって、b-bookが始めやすい点は、トレードの金額が比較的少なくできる点などがありますが、まとまった金額をレバレッジをかけず、中期から長期で運用しようと考えているのでしたら、a-bookを選択する、というのも一つの方法です。
注文する上でのメリットや恩典を考え、あとはトレードに慣れて使いこなせば、一度に動かす資金の金額は大きくなってしまいますが、やはり それに見合うリターンは十分に期待できる といえるでしょう。
ただ、大切なことは手数料やトレードの業者のネームバリューもそうですが「自分が使いやすい」と思うトレード方法や設定になっているか、ということです。
トレードするときにストレスになる、情報が十分に集めにくい、システムが複雑で十分に理解できない、などはリスクにつながってしまうからです。
その点を考え、 トレードではストレスのない業者選びも大切 です。
このあたりは、実際に複数の業者を使ってみて、自分に合っているのか、トレードの金額やトレードの時間、注文時の手数料などを実際に比較してみて、自分のスキルやトレード状況に合わせて選んでみるのがおすすめです。