ローソク足から判断する株投資テクニカル分析(チャート)

株式投資で論理的な売買を行う上で重要になってくるのがイメージです。

具体的にはチャートの見方を知り、ローソク足から投資家の心理をイメージした上で、次の値動きを予想する、これがテクニカル分析での大衆心理分析の基礎部分となります。

今回はテクニカル分析の基礎(チャート分析)的な部分である、簡単な株式チャートの見方と、ローソク足について解説していきます。

テクニカル分析と株式チャートの見方

テクニカル分析とチャートの種類

テクニカル分析とはチャートを見て大衆心理を分析し、短期的な視点で投資を行う手法です。
株価はチャート=図表という形で、株価の動きに合わせてローソク足で示されます。
実際チャートは大きく分けてトレンド系とオシレーター系の2種類に大きく分けることができますが、今回説明するチャートはトレンド系のチャートです。

■トレンド系株式チャートの見方

実際に動画で紹介されている画面を元に紹介していくと、まず下部にある横軸は時間軸で右に進むほど新しい日付となります。
中央の上側にあるのがローソク足で下部の棒グラフが出来高を表しているグラフです。

ローソク足は株価の動きを表しており、出来高は実際にどれだけ取引が行われたかを表す数値となります。
画面右端の縦軸の数値は一株あたりの価格=株価を表します。
チャートは基本的にはローソク足を見ますが、指標として出来高棒グラフも一緒に見ていくのが良いです。

株のローソク足の見方

ローソク足が示す4つの値と陽線・陰線

続いてチャートの見方で紹介したローソク足を具体的に見ていきましょう。ローソク足は1つで4つの値を示しています。

①高値
一日の売買の中で一番高かった時の株価
②終値
一日の売買の中で取引が終了した時の株価
③始値
一日の取引開始時の株価
④安値
一日の取引の中で一番安かった時の株価

この4つの値をローソク足で知ることができます。

また白や黒、青や赤といったように、異なる2種類の色で塗りつぶされていますが、白や青に該当するローソク足を陽線、黒や赤に該当するローソク足を陰線と呼びます。
陽線と陰線の違いは始値と終値を比較したときに、終値が高ければ陽線、逆に始値の方が高ければ陰線です。
つまり陽線=値上がり、陰線=値下がりを意味します。

具体的なローソク足の見方

様々なローソク足の型の一例

ローソク足を見るときには「なぜその型か?」を考えイメージすることが重要です。
そのためには1つのローソク足を見るだけでなく、その足の前後につけた足の型と組み合わせて読み解いていくのがイメージの精度を上げる秘訣です。


ローソク足にはいろいろな種類があり動画を元に一例をあげると

  1. 陽の丸坊主=最初から最後まで上昇
  2. 陰の丸坊主=最初から最後まで下落
  3. 陽のカラカサ=最初一方的に売られ途中からそれ以上に買われた
  4. 陰のカラカサ=最初一方的に買われ途中からそれ以上に売られた

このようにローソク足から当日の売買状況がある程度わかってきます。

ローソク足からわかるイメージ

では実際にローソク足を見て簡単にイメージしていきましょう。上述のように1つではなく前後のローソク足を見ることで投資家の動きが見えてきます。
動画該当部分のローソク足では3日間買われた後、売りの圧力が強くなっているが、やっぱり株価を戻しているのがわかります。ですがその後のヒゲ(ここではローソク足の下ではなく上に伸びた棒の部分)が長くなっている時は要注意です。

(※以下動画を見ながら御覧ください) この3日間を見てみると、前の3日間と異なり上にヒゲが伸びており、このヒゲの頂点がある程度一定していることから、このヒゲの頂点部分が投資家の間で売られやすいライン(株価)であることがわかります。

その後ラインができた後の数日は株価は大幅に売られ下落しています。このようにローソク足を見ることによって、他の投資家の心理がイメージできました。こういった状況を考えることで、今後の株価の動きはある程度予想可能になってきます。

株式投資が初心者に行う最初のステップとして、ローソク足が作り出す傾向を覚えるのではなく、ローソク足を見てなぜこの動きをしたか、他の投資家の動きと心理をイメージできるようになるのが第一段階です。今後この部分に関しては具体的に講座で紹介していきます。

次回はチャート分析の肝となる指標でもある『移動平均線』 について解説していきます。
この講座で紹介したいチャートの見方の9割は、移動平均線に基づいているため非常に重要な部分です。

お楽しみに!!

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