「FXのテクニカル分析はどんなものがあるのだろうか…」
「ファンダメンタルズ分析との違いは?」
「移動平均線について知りたい!」
チャートの分析方法はたくさんあります。
あなたが初心者ならどの方法で分析すればいいのか迷いますよね。
そこで本記事では、FXで使えるテクニカル分析について、初心者向けに解説します。
具体的には、以下のような内容が学べます。
fa-file-text-oこの記事で学べること
- FXで使うテクニカル分析とファンダメンタルズ分析とは
- 初心者向けFXテクニカル分析3選び
- そのほかのテクニカル分析の例を紹介
- FXでテクニカル分析の勝率を高めるポイントと注意点
2分ほどで読めるように、テクニカル分析の基礎知識をギュッとまとめてみました。
トレードで欠かせないチャート分析のスキルが上がる可能性が高いので、ぜひ目を通してみてください。
FXで使うテクニカル分析とファンダメンタルズ分析とは?
はじめにトレードや投資のチャートの2種類の分析方法について紹介します。
- テクニカル分析
- ファンダメンタルズ分析
それぞれ簡単に説明します。
テクニカル分析とは?
テクニカル分析は、チャートそのものを分析する方法です。
トレンドをしっかり把握し、インジケーターやラインを使って、為替レートの動きを予想します。
トレードは 確率論 です。
為替レートの動きは、ある程度規則にしたがっているので、その規則を見つけてトレードルールをつくっていきます。
レンジなら「サポートをわったから、勢いよくレートが落ちる可能性が高いだろう」
上昇トレンドなら「押し目を下にぬいたから、上昇トレンドがおわるかもしれない」
のように予想していきます。
しかし上記の例は、一時的なチャートの動きしか抑えられていません。
本物のテクニカル分析はなら、これまでのチャートの流れや売り買いの攻防を観察し、もっと条件を固めていくことが大切です。
テクニカル分析は、短期トレードではとくに重要です。
ファンダメンタルズ分析とは?
ファンダメンタルズ分析は、国の経済状況を調べて、為替レートの動きを観察します。
特に有名なのは、 雇用統計 の結果でしょう。
雇用統計が発表されると、急激に為替レートが変動します。
予想をするのが難しいので、雇用統計前にはポジションを持たないことが基本。
しかし根拠があって動きを予想できるなら、ポジションを持っておいてもよいでしょう。
他にも大統領選挙や北朝鮮のミサイルなどの事件で、為替レートは急激に変動しますので、短期トレード中は注意が必要です。
なぜならテクニカル分析をこえたレートの動きをするからです。
ただしファンダメンタルズ分析は、長期間のスイングトレードに使われるのが一般的。
初心者向けFXテクニカル分析
続いて以下3種類の初心者向けテクニカル分析を紹介します。
- 移動平均線を使った分析
- レジスタンスライン、サポートラインを引いた分析
- ボリンジャーバンドを使った分析
順番に説明します。
移動平均線を使った分析
移動平均線は特にポピュラーなインジケーターです。
プロのトレーダーでも使っている人がたくさんいます。
移動平均線はレートの平均をとったものを線にしており、表示させるとレートの変動を追いかけやすいです。
まずは移動平均線には、以下のような種類があることを覚えてください。
- 単純移動平均線「SMA」
- 指数(平滑)移動平均線「EMA」
- 加重移動平均線(WMA)
- 修正移動平均線「MMA」
初心者が使うのは、単純移動平均線か指数平滑移動平均線で大丈夫です。
そして各移動平均線には数字が存在します。
一般的な使い方なら、25、75、200など3本の移動平均線を表示させます。
数字が小さいほうのが短期移動平均線といって、短いトレンドをわかりやすくします。
一方で数字が大きいほうは長期移動平均線といって、長いトレンドを表わします。
移動平均線で覚えておいてほしいのは、ローソク足との位置関係です。
ローソク足が移動平均線の下にあれば、下降トレンド。
という考え方があります。
そのためレートが跳ね返り移動平均線はレジスタンスやサポートの役割をするパターンもあります。
最後にデッドクロスとゴールデンクロスについて説明します。
短期トレンドが下がっていることを意味するので、下降トレンドがはじまるサインと言われています。
短期移動平均線が長期移動平均線を上にぬけることです。
短期的にトレンドが上を向いていることになるため、上昇トレンドがはじまるサインと言われています。
移動平均線では、以下の3つのポイントをしっかりと抑えてみてください。
- 移動平均線とローソク足の位置関係
- 移動平均線がレジスタンスやサポートの役割をしているのか
- ゴールデンクロスやデッドクロスはあるのか
日々の検証でパターンを見つけ出しましょう。
レジスタンスライン、サポートラインを引いた分析
レジスタンスラインやサポートラインはレートが反転しそうなところに引くラインです。
トレードにおいて、かなり有効とされるライントレードの主軸。
売りが集まっていそうな場所は、反転の予想や追加のポジションをもたれる可能性が高く、なかなかレートが上がりません。
その代わり、もしレートがレジスタンスを上にぬけてしまうと、売りポジションを持っている人の損切りを巻き込んでレートが急激に上昇することが多いです。
サポートは逆の考え方です。
レジスタンスラインやサポートラインは、エントリーはもちろんエグジットでも使います。
相場の節目を見抜いてトレードを有利にすすめましょう。
ボリンジャーバンドを使った分析
ボリンジャーバンドは、移動平均線を軸にしたインジケーターです。
標準偏差の考え方をもとに、レートの振れ幅を予想します。
移動平均線の周りに何本もの似たような線が表示されます。
この線を移動平均線に近いほうから順に、1σや2σと呼びます。
代表的なテクニカル分析の例を紹介
他にも代表的なテクニカル分析の例を、紹介します。
- 一目均衡表
- MACD
- RSI
- ストキャスティクス
- エンベロープ
- フィボナッチ・リトレースメント
- フィボナッチ・エクスパンション
- チャネルライン
上の4つはオシレーター系と言われるインジケーターです。
エンベロープはボリンジャーバンドに似ています。
チャネルラインやフィボナッチは、ライントレードの1種です。
以下の4項目の基本を抑えた後で、使ってみるのがおすすめです。
- レジスタンスライン
- サポートライン
- トレンドライン
- 移動平均線
ラインとインジケーターを組み合わせた手法もFXでは効果的です。
FXテクニカル分析の勝率を高めるポイントと注意点
最後にFXのテクニカル分析の勝率を高めるポイントを、3つ紹介します。
様々な手法を試してみる
トレードには様々な手法があります。
そのためひとつめに試した手法で利益があがり続けることはありません。
さらに相場は変わるので、一時期利益が出ていたトレードでも、利益が出ないことがあります。
FXは成果を出せる手法の数が大切ですので、様々な手法を試してみてください。
自分にあったトレードスタイルを探す
FXには トレードスタイル が存在します。
自分の生活習慣や性格にあわせて、トレードスタイルと見つけていくのがよいでしょう。
例えば、
「長い間ポジションを持っていると、メンタルがキツいからスキャルピングをやろう!」
「スキャルピングだとあつくなって負けまくるから、スイングトレードがいいだろう!」
などです。
どの分析も100%ではない(過信禁物)
チャートの動きにおいて、100%は存在しません。
そのため十分に検証した自身があるルールでも、負けるときは負けます。
それでも根気よくトレードをできるメンタルが大切です。
コツはチャート検証の徹底。
一定期間負けていても、いつか利益が出ると知っていれば、同じルールでトレードを続けられるはずです。
まとめ
トレードにはテクニカル分析とファンダメンタルズ分析があります。
テクニカル分析のほうが重要ですので、初心者はテクニカル分析から勉強してください。
具体的には以下のような分析をやっていきましょう。
- レジスタンスライン
- サポートライン
- トレンドライン
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
慣れてきたら以下のような分析を取り入れるとよいでしょう。
- フィボナッチリトレースメント
- チャネルライン
- エンベロープ
- MACD
最後にトレードにおいて大切な3つのポイントをおさらいします。
- 様々な手法を試してみる
- 自分にあったトレードスタイルを探す
- どの分析の100%ではない
それぞれしっかり意識し、チャート検証と勉強を繰り返すことで、勝てるトレーダーを目指してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。