バイナリーオプションの勝率をもっと上げたいと思った時に、さまざまなインジケーターを使うのは一つの手です。
そんな中でも、今回は最近特に人気がある「一目均衡表」の使い方について紹介していきたいと思います。この一目均衡表は15分トレード、5分、1分、30秒どの時間足でも有効です。
すでに一目均衡表を使っている投資家も多いですが、実は基本的な 雲の使い方 がよくわかっていないままで取引をしているケースもよく見られます。
そこでこの記事では、
- 一目均衡表の見方
- 雲の設定の仕方
- 雲を活用したバイナリーオプション攻略方法
について徹底解説します。
バイナリーオプション取引に使える一目均衡表の雲とは?
バイナリーオプション攻略で使えるインジケーターのひとつとして、一目均衡表とは何か、雲とは何か、しっかりと理解しておきましょう。
一目均衡表とは何か?
一目均衡表とは、簡単に言えばローソク足と同様にテクニカル分析の手法のひとつです。
一目均衡表を開発したのは、日本人の一目山人という人物ですが、この名前はペンネームで、本名は細田悟一と言い、もともとは株式投資で使われていたものです。
一目均衡表の名の由来は、その名の通り、
- 「このチャート表を一目で見れば価格の動きが簡単に把握できる」
- 「一目瞭然で相場の動向をつかむことができる」ことです。
一目均衡表は、トレンド系の強いテクニカル指標としてポピュラーな存在です。
実際に一目均衡表を見てみると、1つの表の中で 複数の曲線 が描かれています。
しかし、バイナリーオプションの投資の経験が乏しい人には、一目でそう簡単に理解できるとは言えません。
一目均衡表でよく使われる専門用語については、3の「一目均衡表の見方と雲の考え方」の項目にて詳細をお伝えします。
雲とはなんのことか?
「一目均衡表で分析を行う時には、雲をうまく活用すると良い」と言われていますが、そもそも 雲 とは何のことを指しているのでしょうか。
その前に、飛行機と雲との関係について考えてみたいと思います。
飛行機が雲の上で飛行している時は、ある程度高度を下げても雲があるからスムーズに飛行できます。
飛行機に雲がかかると時には「抵抗線」となり、「支持線」となることもあります。
バイナリーオプションの取引では、一目均衡表に雲がかかっていることで、トレンドを見極めるために重要となるローソク足の抵抗線・支持線となる役割を果たしているのです。
2一目均衡表の雲の設定の仕方
雲のみ表示する方法
mt4 (MetaTreader4) に一目均衡表の雲のみ表示するには、どうすれば良いのでしょうか。
mt4には、インジケータのひとつとして一目均衡表が搭載されています。
雲のみ表示する場合は、色を設定する時に遅行スパン・基準線・転換線を「None」に設定します。
このように設定すると、一目均衡表の中で 雲だけが表示 されるので、よりシンプルで見やすくなります。
3一目均衡表の見方と雲の考え方
基準線と転換線の位置関係
一目均衡表を活用して勝率を上げるためには、基準線と転換線の位置関係を分析することが必要になってきます。
まずは、一目均衡表に表示された基準線と転換線、それぞれの色を確認しましょう。
基準線と転換線、この2つの線の分析の仕方は、移動平均線とも類似しています。
基準線よりも転換線が下の位置から突き抜けるような勢いで上昇した場合は、「 買いシグナル 」と分析します。
逆に、基準線よりも転換線が上から下方向に突き抜けていく場合は、「 売りシグナル 」であるという見方です。
売りシグナル・買いシグナルとは、売り・買いのタイミングの合図のことを指します。
逆転となった場合は、トレンドが下降したことを意味します。
遅行スパンの位置
さらに、一目均衡表ではもっとも重要とされる遅行スパンとの位置関係について見ていきます。
遅行スパンは、当日の終値から26日前にまでさかのぼって表わしたものであり、当日も含めます。
現時点の価格を26日前と比較しながら、売りと買いの良好なタイミングを見極めるために遅行スパンが必要となります。
遅行スパンの位置関係で、もっとも重要となるのがローソク足です。
雲が表しているものは何?
それでは、遅行スパンと雲との関係について見ていきます。
遅行スパンは、雲による影響を受けるケースも珍しいことではありません。
雲の位置を遅行スパンが突破した場合は「好転」となる可能性が高いですが、雲よりも遅行スパンが下に突き抜けた場合は「逆転」と予想されます。
遅行スパンが雲によって下に支えられる現象が見られる場合は、 下値が固い状態 であるという見方になります。
4一目均衡表の雲を使ったバイナリーオプション攻略手法
雲を抜けたらエントリー
「雲を抜けたタイミングでエントリー」という見方もありますが、実際にはどのような感じなのでしょうか。
一目均衡表では、雲の厚さは 抵抗の強さ を示します。
雲が厚い状態になると、反発の強さを示します。
その状態の時は、簡単に雲を突破する可能性があるため注意が必要です。
チャートが雲の中にいる場合
チャートが雲の中にいて停滞する状態の時は、通貨の価格が 雲の中で停滞 している状態です。
雲が厚い状態になるとチャートが雲の中に入りにくくなることがあります。
雲の中にチャートが入った場合、しばらくは雲の中から抜けにくくなることもよくあります。
5応用編|一目均衡表と平均足を使ったエントリー手法
平均足とは何?ローソク足との違いと特徴
ローソク足と平均足はよく似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
投資の初心者はまずはローソク足からマスターしておくと良いです。
ローソク足の見方に慣れてきたらセカンドステップとして、平均足の見方を理解しておくと良いでしょう。
平均足とは、4本値の平均値を利用したチャートで、高値・安値はローソク足と同じです。ただし、始値と終値はローソク足とは異なります。
一般的に、平均足はローソク足と比較すると、視覚的にトレンドを捉えやすいのが利点です。
決定的な違いは、陰線・陽線の連続性であり、ローソク足でトレンド発生時にも陽線・陰線の連続性がみられないのが特徴です。
その点、平均足はトレンドが上昇している時は陽線が連続し、トレンドが下降気味になると連続して陰線が出るようになります。
トレンドの流れをしっかり把握するためにも、利便性の高いテクニカルチャート、それが平均足の大きなメリットです。
MT4で平均足を設定する方法
MT4で平均足を設定する方法は下記の通りです。
- MT4の上部にある「挿入」を選択し、インジケータから「カスタム」を選びます。
- さらに「Heiken Ashi」(平均足)をクリックすれば、平均足が表示されます。
雲と平均足でのエントリータイミングは?
一目均衡表の雲の状態からエントリーに両校なタイミングを見極めるポイントは、どのような感じでしょうか。
雲が上に抜けた状態で、なおかつ青色で陽線が出来るようになったら買いシグナルです。
雲が下に抜けて赤い陽線が出来はじめた時には、売りシグナルです。最初はタイミングがつかみにくいと思いますので、デモなどで練習してみてください。
6一目均衡表の設定と使い方のまとめ
この記事では、一目均衡表の基礎知識として雲が表わすもの・基準線・転換線の位置関係、雲を活用した攻略手法についてお伝えしました。
最後のまとめとして、一目均衡表の基本をしっかり抑えておきたいと思います。
- 一目均衡表の雲の持つ意味を正しく理解することが重要
- 一目均衡表はシンプルで使いやすいが、これを活用すれば勝率が必ず高まるとは断言できない
- この他にも複数のテクニカル分析を用いることも重要であること
バイナリーオプションの投資の経験が浅い初心者は、テクニカル分析の手法のひとつとして、一目均衡表の正しい見方と活用方法をマスターしておくことが肝心です。
ただし、一目均衡表を活用すれば必ずしも勝率がアップすると決めつけることはできません。ボリンジャーバンドやRSI、移動平均線など他のインジケーターも使用していくことで、更に精度を上げることが可能となります。
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