年収500万円以上をもらっている日本人は勝ち組?
・全体
日本人全体で見ると年収500万円以上もらっているのは給与所得者全体の約26%です。
数字だけ見ると1/3に入っている層にもなるので勝ち組と言えるかもしれません。
・年齢、男女別
給与所得者の男女別で比べると男性は約43%が年収500万円以上となっています。全体の1/2に入っているので勝ち負けで言うと勝ち組と言えます。ただ、20~30代の結婚適齢期に限ると全体の約15%程度になるのでこの世代では比較的余裕のある生活を送っているかもしれません。
一方女性に限ると約11%が年収500万円以上となります。約1/10に入っていると言うことは完全な勝組と言えるでしょう。
・地域差
北海道 | 270.3 | 東京 | 380.4 | 滋賀 | 295.4 | 香川 | 281.5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
青森 | 241.2 | 神奈川 | 380.4 | 京都 | 299.6 | 愛媛 | 256.2 |
岩手 | 247.1 | 新潟 | 265.2 | 大阪 | 329.1 | 高知 | 258.5 |
宮城 | 282.2 | 富山 | 279.3 | 兵庫 | 299.4 | 福岡 | 286.7 |
秋田 | 240.1 | 石川 | 277.4 | 奈良 | 301 | 佐賀 | 252.8 |
山形 | 244 | 福井 | 270.6 | 和歌山 | 275.6 | 長崎 | 252 |
福島 | 268.4 | 山梨 | 281.1 | 鳥取 | 252.8 | 熊本 | 255.6 |
茨城 | 300.7 | 長野 | 275.2 | 島根 | 248.7 | 大分 | 260.7 |
栃木 | 295.9 | 岐阜 | 291.7 | 岡山 | 281.1 | 宮崎 | 235.1 |
群馬 | 295.9 | 静岡 | 291 | 広島 | 298.1 | 鹿児島 | 252.1 |
埼玉 | 303.7 | 愛知 | 322.4 | 山口 | 276.1 | 沖縄 | 246.8 |
千葉 | 304.2 | 三重 | 302.3 | 徳島 | 267 | 全国計 | 306.2 |
年収500万円の手取り額は少ない?
年収で500万円と言っても満額が自身の銀行口座に入金されるわけではありません。税金などの諸経費を差し引いた額が手取り額となります。ここでは年収500万円の場合、一般的にどの程度の手取り額となるのかご紹介します。
・独身の場合の手取り額
手取り額はおよそ390万円(税金110万円)になります。
独身の場合、所得控除が少なくなる分、家族がいる場合に比べて手取り額が少なくなります。
内訳:所得税約14万円、住民税約24万、社会保険料約68万円
・家族がいる場合の手取り額
手取り額はおよそ403万円(税金97万円)になります。
家族がいる場合、所得控除が多くなる分、独身の場合に比べて手取り額が多くなります。
内訳:所得税約7万円、住民税約15万、社会保険料約71万円
年収500万円くらいの人の生活レベルは?
年収500万円の場合、生活レベルがどのようになるかご紹介します。
独身の場合の生活レベル
年収500万円の内訳を仮に月収30万円、賞与140万円とした場合。
家賃80,000円、食費40,000円、水道光熱費20,000円で140,000円ほど使用します。その他、交際費や趣味にかける費用を鑑みると残金は60,000円程度となります。
独身者の場合、外食が増えることや趣味に使用する出費が増えるため、消費率が高い傾向にあります。そのため、残金の約60,000円から貯蓄や車のローンを組む必要があります。
家族がいる場合の生活レベル
年収500万円の内訳を仮に月収30万円、賞与140万円とした場合。
家賃80,000円、食費20,000円、水道光熱費15,000円で115,000円ほど使用します。家族がいる場合、子育てにかかる費用や将来的な設計のための貯蓄に重点を置くため、食費や水道光熱費が抑えられる傾向にあるため、人数は多いのですが生活費全体でみると 独身者より少なくなる傾向 にあります。
残金は185,000円ほどありますが、子供の有無で使い方の内訳は大きく異なります。子供が居なければ、住宅購入のための頭金として貯金するする額がほとんどでしょう。
逆に子供がいる場合は、学資保険や幼稚園等の養育費、さらには急な怪我や病気に備えた予備費用を確保しておく必要があります。年収が500万円の場合、住宅ローンでは2,000万円、車のローンでは200万円程度が妥当です。
住宅ローンに関して言えば、それまでに家賃として支払っていた費用をそのまま充てることが出来るので、賃貸住宅から戸建て、分譲マンションへ転居した場合もさほど大きな費用増にはなりません。
単純に独身者と家族がいる場合で生活レベルを比較すると、独身者では週に1度は外食可能ですし、年に1度は海外旅行も可能です。
年収500万円は結婚相手としてどうか?
先述の通り、年収500万円と言えば、国内でも上位約1/3に入る収入です。普通に考えれば勝ち組と言えますよね。
但し、同じ年収でも金銭感覚は大きく異なります。それからの長い生活を考えれば、金銭感覚が合わないという点は問題です。また貯金額についても気になるところでしょう。特に社会経験がある程度ある男性に貯金が少ないと言うことは女性にとっては心配ごとの一つです。
女性が結婚するまでに男性に希望する貯金額としては、次のようになっています。
・第2位は200万円以上~300万円未満で約23%
・第3位は300万円以上~400万円未満で約20%
・第4位は100万円以上~200万円未満で約16%
・第5位は400万円以上~500万円未満で約8%
・第6位は50万円以上~100万円未満で約3%
・第7位は50万円未満で約2%
実に90%以上の女性が、 100万円以上の貯金額 を希望しています。結婚する時点での貯金額はそれまでの金銭感覚や今後の計画性を考えるうえでも大きなポイントとなります。結婚の判断に貯金額を最重要ポイントと挙げる女性も少なくはありません。
結婚するときの大きな出費
結婚するときには大きな出費が発生するのでご紹介します。
■初期費用
初期費用とは結婚式や準備にかかる費用です。これらのトータルの費用は、平均300万円ほどです。ご祝儀で賄える部分もありますが、半分の150万円くらいは負担することになります。
■新婚旅行
新婚旅行の費用も、行く時期や場所によって非常に異なりますが、平均して60万円程度です。
■新生活費用
結婚後の生活必需品についても大きな出費となります。家電製品はもちろん、ベッドやダイニングセット、ソファなどの家具も必要になります。結婚するまでに一人暮らしをしていてこれらの家財道具があれば良いのですが、お互い実家での生活をしていた場合、新たに買いそろえる必要があるでしょう。その場合、ある程度安いものを買うにしても、50万円~100万円程度かかります。
年収を500万円以上にアップさせる方法
年収をアップさせるには「転職」もしくは「副業(投資含)」という選択肢が手っ取り早いでしょう。現在の会社で評価を上げて年収をアップさせる方法もありますが、短時間で大きく変化させるにはこの2つのいずれかが適切です。
転職することで収入アップを狙う
転職については、転職サイトなどで条件を指定すれば、年収500万円以上の求人が見つかります。業種も豊富に揃っているので、大半の人が現在と同じ職種に転職することが可能です。ただ、転職するということは現在の環境を大きく変化させるリスクも付いてくると言う点には注意しましょう。
年収がアップすると言うことは、業務量や業務レベルが上がります。人間関係も一新されるので様々なストレスを受けることとなります。それらを勘案して転職先を探すと良いでしょう。
副業や投資をすることで資産を増やす
現在の仕事(環境)を変えずに年収をアップさせることが出来るのが副業や投資です。プログラマーやWEBデザイナーであれば簡単に副業は見つかります。ただ、誰もが手に職があるわけではありません。そんな人におすすめなのが投資と言えます。
現在の仕事を続けながら投資を行うメリットとして、「投資資金を調達しやすい」「失敗しても生活が破綻しないようコントロールできる」などが挙げられます。もちろん投資の資金にもよりますが・・・笑
現在の仕事で余ったお金を元手に投資を始めれば、仮に破綻しても職を失うわけではなく生活に大きな支障はありません。逆に投資が上手くいけば、大きな利益を得ることも可能です。
まとめ
・年収500万円は国内の平均収入からすれば勝組
・結婚するには、年収だけではなく貯金額が約300万円程度必要
・年収をアップさせるには転職や副業・投資がおすすめ
年収だけを見ると勝組に分類される額でも、結婚を考えた場合、必ずしも贅沢な生活を出来るわけではありません。まずは、コツコツ貯金をして、その後の出費に備えておくことが重要です。