IPO株の当選確率やリスクを解説!初心者でも儲かるの?

IPO株は公募価格で購入することで、新規公開時に大きな利益を生むことが予想できます。そのため、 人気が高く公募価格での購入は多くの場合、抽選 となります。ここでは、IPO株の当選確率や、IPO投資のリスクについて詳しく解説します。

IPO投資とは

IPOは 新規株式公開(Initial Public Offering) の略です。株式を公開することは、広く市場に資金を募る事で、資本主義宇社会の常套手段です。IPO投資は、新規公開時(上場する前)に公募価格で売り出されます。

公募価格の決め方

公募価格は、市場(投資家)の需要に応じて、ブックビルディング(BB)という方法で決定されます。ブックビルディングというのは、IPO株にあらかじめ仮条件価格を決め、そこから投資家のIPO株申込状況から需要を予測するものです。

IPO株の購入は抽選となる

IPO株の購入は多くの場合、 抽選 となります。その抽選に当選することでIPO株の購入が可能となるのです。一般的にはIPO投資というのは、上場後の初値で売り抜いて利益を出すことが多いのですが、将来性を見込んでの保有も可能です。

IPO投資の魅力

IPO投資は人気があります。人気の秘密は以下の2つにあるのです。

短期で大きな利益

IPO株は、初値(上場時)が公募価格の数倍になることが多く、その後緩やかあるいは急激に株価が下がる(落ち着く)ので、初値時に売り抜くことで 最大の利益を得ることができます 。つまり、短期で大きな利益を得ることができるのです。

投資リスクが低い

株式投資の世界ですから、株価の上下動があります。2018年のIPO株は90件でしたが、初値が公募価格を上回ったケースは80件で、勝率は90%となります。公募価格を下回ったケースは、長期的な保有を視野に入れているケースが多く、初値の時点での負けは皆無といってもいいでしょう。企業の動向や人気度によって、初値での勝敗の予測も付きやすいので、購入できれば負けはほぼ無いと考えていいでしょう。そのため、投資リスクが限りなく低いといっていいのです。

IPO株の当選確率

IPO投資を行うには、IPO株に応募して当選しなくてはいけません。そのときの当選確率はどのようなものでしょうか。そして、当選確率を上げることはできるのでしょうか。

IPO株の当選確率は1%~2%

IPO投資は低リスクで大きな利益を得ることができるので、とても人気があります。そのため、一般的なIPO株の 当選確率は1%から2% ということで、かなりの狭き門と言えます。

証券会社に応募する

IPO株の抽選には証券会社に応募しなくてはいけません。実は証券会社によって、抽選方法が異なるのです。完全に平等に抽選を行う証券会社もあれば、あらかじめ証券会社と取引があって、資金やポイントを持っている人に有利な抽選を行う証券会社もある のです。不公平というよりも、常日頃からのつきあいを大切にする証券会社ということで、それを考えて、日頃から証券会社とつきあうようにするといいでしょう。

当選確率を上げるにはどうしたらいい?

抽選に応募するには、 一つの口座で一回 となります。そのため、同じ証券会社でも、 複数の口座を持ち、それぞれの口座から応募すると、それだけで飛躍的に当選確率を上げる ことができます。また、違う証券会社からの応募もいいでしょう。いっぽうで、人気の証券会社はライバルが多いので、その分抽選には不利になる(分母がおおきくなるため)ことも覚えておきましょう。

証券会社による有利不利がある

証券会社によって抽選の有利不利があります。これは、証券会社によって、取り扱い株数などの割り当てがあらかじめ決まっている からです。そのため、取り扱い株数の多い証券会社の口座から抽選に応募するようにしましょう。また、情報などから、抽選方法が中立で、「 完全平等抽選 」を行う証券会社を選ぶようにします。また、複数の証券会社を組み合わせる方法も当選確率を上げるためには有効です。

IPO投資のリスク

リスクの少ない投資がIPO投資のメリットですが、いくつか注意点があります。

初値が公募価格を上回らない

これは、ある程度予想が付くケース で、長期的にIPO株を保有する場合は、問題になりません。も う1つのケースとして公募時から人気が過熱し、公募価格がせり上がり、実際の初値はそれほどでもなかったというケース です。このケースは、保有していても株価が上がることはなく、初値が最高値となるケースなので、 初値で売り抜き、損失を出すケース となって、しまうのです。

購買余力はあったほうがいい

また、IPO株に応募すると 資金が拘束 されます。その拘束が解除されるタイミングが証券会社によって違うので、購買余力が無い状態での資金拘束となると、売買のタイミングを逸してしまいます。そのため、大きな利益を出すことができず、反対に損失を出すケースもあるので、 資金の購買余力などは潤沢に用意ができなければ、IPO投資は控えたほうがいい でしょう。

IPO投資は初心者に有効か

IPO投資は初心者でも儲かるのでしょうか

初心者向けと言える

IPO投資は初心者に向いています 。これは、勝率を考えてもわかります。IPO株というだけで、勝率は概ね9割前後です。通常の株式投資でこれほどの勝率を出すことはできません。熟練の投資家でも勝率はとんとんで、勝てるときにどれだけ成果を出せるかでトータルの利益を出しているのです。それを考えると、 IPO投資はとても魅力的な投資方法 と言えますし、市場動向やチャートの流れを読むことなく、とにかく IPO株の抽選に当選することのみを考えるだけでいい のです。もっとも、潤沢な資金を用意することが前提条件というよりも絶対条件となるのはいうまでもありません。

✓POINT

IPO株は初心者向け。資金が前提ですが応募してみる価値はあります。

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