RSIでFXの1分足を攻略するための最適なパラメータ設定とは?

FX取引において非常に人気の高いテクニカル指標の一つが『RSI』です。

RSIは初心者にもわかりやすく、エントリーのタイミングを図るうえでとても便利なインジケーターですが、 パラメータの設定 が重要となります。

トモヒロ
当記事では、RSIのとくに1分足を攻略するためのパラメータ設定について解説します。

FXトレードにおけるRSIのパラメーターの最適値は?

FXトレードにおいてRSIのパラメータの最適値を知っておくことは非常に重要です。というのも、RSIのパラメータを適切に設定しておかないと、市場の分析がうまく行えないからです。

RSIは設定した一定期間内の価格の上昇幅と下落幅から算出された値であるため、パラメータの設定はRSIの精度を大きく左右するものとなります。ではRSIのパラメータ設定についてもう少し詳しく解説します。

RSIのパラメータ設定はいくつが最適なのか?

RSIのパラメータの適切な値についてはさまざまな意見があります。RSIは世界中の非常に大勢のトレーダーがFX取引に使用しているテクニカル指標であるため、すでにいろいろなパラメータが試されています。

たとえばもっとも一般的に用いられているのは『 14 』です。しかしトレーダーによっては日足で9、22、42、52をパラメータとして設定する人もいます。

週足を使う方の場合には913を用いる人も少なくありません。

トモヒロ
実はRSIのパラメータには絶対的な正解が存在せず、トレーダー一人ひとりが成果を出せると感じたパラメータを設定できるようになっているのです。

MT4のRSI初期設定は何故期間14なのか?

RSIのパラメータ設定は各トレーダーが任意に行うことができます。それでもMT4でRSIを利用する場合には、デフォルト値として『 14 』が入力されています。これはいったいなぜなのでしょうか。

MT4の初期設定が14になっているのは、RSIを開発したJ.W.ワイルダーが14を推奨したからです。

J.W.ワイルダーがRSIを開発した1978年、この『14』というパラメータはすでにトレーダーの間ではよく用いられているパラメータでした。
14日間周期でチャートを分析するのに用いられており、J.W.ワイルダーはそれに倣ったにすぎません。

しかし現在に至るまでパラメータを『14』に設定してとくに大きな問題が起こっていないため、多くのトレーダーがRSIのパラメータをデフォルト値のままにしているのです。

ただしパラメータを14にしなければならないという決まりも、論理的な根拠もないため、トレーダー各自がより効果が出そうなパラメータを設定することができるということになるでしょう。

1分足・5分足では9と14どちらが最適?

FX取引でよく用いられるのが 1分足 5分足 です。その取引でRSIを利用したい場合、パラメータをどのように設定すればよいのでしょうか。

あまりパラメータを大きくすると適切な分析が行えないため、よく用いられる9と14というパラメータで考えてみましょう。

一般的にパラメータの値を小さくするとRSIは激しく上下に動きます。そのためデフォルト値の14であまりエントリーのタイミングがつかめないように思えるのであれば、パラメータを9に変更してみるのもよいでしょう。

ここで重要なのは、 パラメータの値を頻繁に変更しない ことです。1分足や5分足の取引において、最初は14で取引を始めます。

成果が出ないように思えるのであれば9に変更してしばらくは取引を続けましょう。

トモヒロ
RSIのパラメータで絶対的な正解はないので、どちらも試してみて効果が高そうなパラメータを使うようにしてください。

RSIのパラメーターを設定する時の2つのコツ

RSIのパラメータはトレーダーによって最適な値が異なるのが難しいところです。しかし正解がないからといって、まったく手掛かりがないわけではありません。

もちろんデフォルト値の14を使っていればそれほど大きな失敗はないはずですが、個人的にパラメータを設定するためのコツを2つご紹介しましょう。

ダマシが多い場合はパラメータ値を大きくする

最初のコツは、『パラメータを大きくするケース』です。パラメータを大きくするとよいケースは、『ダマシ』が多いと感じたときです。

『ダマシ』とは、RSIの動きとチャートの動きが連動しないことを指します。

RSIは通常、70%を超えた時に買われすぎのサインで『売り』、30%を割り込むと売られすぎのサインで『買い』という具合に用いられます。
もしくはダイバージェンスの発生で トレンドの転換 、ヒドゥンダイバージェンスの発生で トレンドの継続 と予想することもあります。

ヒドゥンダイバージェンスは、レートの安値が切り上がっている上昇トレンドにおいて、RSIの下値が切り下がっている状態のことです。

強気のヒドゥンダイバージェンス

これを 強気のヒドゥンダイバージェンス といいます。一方で、下降トレンドでチャートの高値が切り下がっているのに、RSIの上値は切りあがっている状態です。

弱気のヒドゥンダイバージェンス

これを 弱気のヒドゥンダイバージェンス と言います。

しかし多くのトレーダーがこうした動きについて熟知しているため、それを見越した取引を行うと、市場はRSIとは異なる動きを見せます。

たとえばRSIが70%を超えていても、上昇トレンドが発生していれば価格は上昇を続けるでしょう。さらにダイバージェンスが発生していても、トレンドが継続するケースもあります。これが『ダマシ』です。

 RSIだけを用いていると『ダマシ』に遭いやすくなるため、他のテクニカル指標も併用して市場を詳しく分析する必要があります。

この『ダマシ』の回数が多いと感じる場合には、 パラメータの値を大きくする のがおすすめです。

通常パラメータの値が小さいとRSIが激しく上下し、70%を上回ったり30%を下回ったりする回数が増えます。そのすべてがエントリーのタイミングというわけではなく、ダマシもかなりの数含まれています。

パラメータを大きくすると30%、70%のラインに到達する回数が減り、それとともにダマシも減っていきます。具体的には20、24、25などがよく用いられるパラメータです。

トモヒロ
もちろん通貨ペアやトレンドの有無、取引する時期などによって異なるため、いろいろなパラメータを試しながら最適な値を探すようにしましょう。

サインが少ないと感じたらパラメータ値を小さくする

続いてRSIのパラメータを設定する別のコツがあります。それは『パラメータを小さくする』というものです。

1つ目のコツと真逆の方法ですが、もしエントリーのタイミングを示すサインが少ないと感じたら、パラメータを小さくするとよいでしょう。

 一般的にRSIでは、パラメータの値が大きくなるとチャートがなだらかになります。チャートがなだらかになりすぎると、RSIは30%と70%の間で推移してしまい、買われすぎ・売られすぎのラインに到達しなくなります。

RSIは70%を超えて買われすぎ、30%以下で売られすぎを判断するものなので、このラインに到達しないとテクニカル指標としての役割を果たしません。

これではFX取引が行えなくなってしまうので、パラメータ値を小さくします。

たとえば42というパラメータを使っていてエントリーのタイミングを示すサインが少ないのであれば、22や20、14といったパラメータを使ってみるのもよいでしょう。

もちろんこちらのケースでも、ある程度の期間同じパラメータを使ってみて効果を確かめることが重要です。

トモヒロ
自分にとって最適なパラメータ値を見つけるまで根気強くトレードを続けていきましょう。

RSIのパラメーターをMT4で設定する方法

現在FXトレードをしている方の多くが使っているプラットフォームが『MT4』です。ではRSIのパラメータをMT4で設定する方法やアラート設定について解説します。

RSIの週足・日足・1時間足・5分足・1分足で適正なパラメーターに変更するには?

これからRSIを使ってトレードしたいという方は、まずRSIを表示させなければなりません。MT4のメニューバーにある『挿入』をクリックします。

表示される選択肢の中から『インジケータ』を選択し、次に『オシレーター』をクリックします。するとRSIが出てくるので選択すると、チャートの下に表示されます。

 ただしRSIは正式名称の『Relative Strength Index』と表示されているので注意しましょう。

その後設定画面が現れるので、最適なパラメータを設定できます。デフォルト値は 14 になっていますが、自由に設定可能です。

もし週足を使っているのであれば、9週や13週というパラメータを使ってみるとよいかもしれません。一方日足であれば9、22、42などの数値がおすすめです。

さらに1分足や5分足といった短時間での取引がしたい場合には9、14、20といった数値を試してみましょう。その後サインやダマシの多さによって数値を調整できます。

RSIチャートで25や50や75でアラートが鳴るような設定は?

RSIで非常に重要となるのがエントリーのタイミングです。通常は30%と70%に設定されていますが、より買われすぎ・売られすぎがはっきり表れる25%や75%で取引する人も少なくありません。

こちらの方がダマシに遭いにくいというのもメリットの一つです。ではこの数値に達した時に アラート が鳴るような設定はできるのでしょうか。

MT4自体にアラートを鳴らす機能が付いているわけではありませんが、アラート機能の付いたインジケーターをインストールすることでアラートを鳴らす設定が行えます。インジケーターは無料でダウンロード可能です。ダウンロード用URLはこちらです(https://www.fxnav.net/mt4navi/rsi_indicator/)。

こうしたインジケーターではアラートを鳴らすラインが設定できるため、25や30、70や75と決めておけばそこでアラートを鳴らしてくれます。

さらに高度なインジケーターになると、ダイバージェンスやヒドゥンダイバージェンスの発生をアラートで教えてくれるものもあります。ずっとチャートを見ているわけにはいかない主婦や学生の方、副業としてFX取引をしている方にとってはとても便利な道具です。

インジケーターによってはアラートをスマートフォンに送ったり、メールで送信してくれたりするので、いつでもどこでもRSIを使った取引が行えます。

トモヒロ
アラート機能を使うことでより効率的なFX取引を楽しめるでしょう。

RSIダイバージェンスのサインを時間軸によって変えるには?

RSIは市場の過熱状況を把握して逆張りするためによく用いられますが、ダイバージェンスヒドゥンダイバージェンスの発生を捉えてエントリーする方法もあります。

  • ダイバージェンスが発生した場合には トレンドの転換
  • ヒドゥンダイバージェンスが現れた場合には トレンドの継続

となるのが一般的です。

しかしダイバージェンスやヒドゥンダイバージェンスは視覚的に捉えにくいことも多いので、サインを出してくれるインジケーターをダウンロードして利用しているトレーダーもいます。

インジケーターによってはダイバージェンスやヒドゥンダイバージェンスの発生をアラートで知らせてくれるものもあるので、より効率的に取引が行えることでしょう。

こうしたインジケーターでは、ダイバージェンスのサインを時間軸によって任意に変更することができます。

パラメータの入力画面で、RSI期間を変えれば時間軸を変更できるでしょう。デフォルト値は14になっていますが、他の値の方が信頼性が高いと思えるのであれば9や20といった値を試してみるのもよいかもしれません。

ダイバージェンスやヒドゥンダイバージェンスの場合も通常の取引と同様、一定期間同じパラメータ値を継続して使い、効果を確かめる必要があるでしょう。

まとめ

RSIのパラメータ値 はどのインジケーターでも14がデフォルト値として設定されています。しかしFXの1分足やその他の時間足を攻略するためには、最適なパラメータ値を自分で探し出す必要があります。

ぜひ根気強く複数のパラメータ値を使い続け、トレーダーとして最適なパラメータ値を見つけるようにしたいものです。

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