テクニカル分析手法としても割と使う人が多いものですので知っておく必要があります。
FXで使うフィボナッチリトレースメントとは何?
FXで使うフィボナッチリトレースメントの理解を深めるためには フィボナッチ数列 と フィボナッチ比率 について知らないといけません。
そして限りなく次の数字になるというものでもあります。
投資の世界における数字は偶然によって作られるものではありません。
世界中の投資家の思惑や考えが反映されて値動きをしていき、集団心理に左右されることもあります。
根拠のあるトレードを行っていくためには多くの人が同じ心理状態になることを理解するのが基本です。
この記事の要点とは違いますので計算方法は割愛しますが、
0.236・0.382・0.618 の倍率を 「黄金比率」や「フィボナッチ比率」 といいます。
大衆心理を応用するにあたってフィボナッチ比率が役立ち、トレンドが発生したとき は特に要注目です。
そしてフィボナッチリトレースメントがチャート分析で役立つのはトレードの戦略を立てやすくなることにあります。
相場は常に一定ではなく、押し目と戻りを作る習性があります。
フィボナッチリトレースメントは トレンドが発生 した後に引くことで押し目と戻りを把握しやすくなります。
自分が本当に正しいトレードを行っているかどうかは随時検証する必要があります。
投資家の心理を読み、相場の転換点を予測していくことがFXで安定した収益を得るための術です。
テクニカル分析で使われるフィボナッチの種類と特徴まとめ
テクニカル分析 で使われるフィボナッチにはいくつかの種類があります。
それぞれの種類によって異なる特徴を有し、どの場面で用いるべきかを覚えていきましょう。
フィボナッチリトレースメントは、
- サポートライン
- レジスタンスライン
を探り出すために役立ちます。
フィボナッチには種類ごとに異なる特徴があります。
フィボナッチエクスパンション
フィボナッチエクスパンションは トレンドが再開 したときにどこまで伸びるのかを予測するのに役立ち、最終的な価格帯を予測しやすくなるものです。
フィボナッチファン
フィボナッチファンは自身で引いた トレンドラインを割った場合 に、次に反転するポイントを予測するのに役立ちます。
一つのスタート起点を指定して、そこから複数のトレンドラインを引いていきます。このラインがサポートやレジスタンスとなり、わりかし強い指標となります。
フィボナッチアーク
フィボナッチアークはフィナボッチに 時間軸 を加えたもので、円弧(えんこ)を使って表示します。後にどの時間帯がサポートラインやレジスタンスラインとなるのかを予測するのに役立ちます。
フィボナッチタイムゾーン
フィボナッチタイムゾーンは相場が反転するポイントを時間軸で計算するのに役立ち、フィボナッチ比率で計算するものです。
このようにテクニカル分析で使われるフィボナッチには種類ごとに異なる特徴があり、ほかの分析方法と組み合わせることもできます。
フィボナッチ・リトレースメントの正しい引き方解説
フィボナッチ・リトレースメントはトレードにおいて、押し目ポイントと戻りのポイントを判断するために使われるテクニカル指標です。
論理的にこうです!というよりは 人間が無意識に意識をしてしまうポイント であるということです。
前述したように、フィボナッチは基本的にはトレンド発生前ではなく発生後に引きます。
下降トレンド時・・・高値から安値に引く
チャートで実際に引いてみた図が以下です。この場合は強い「上昇トレンド」ですので、安値から高値まで一直線にマウスドラッグで引いていきましょう。
トレンドを見つけ、安値から高値までフィボナッチ・リトレースメントを引いています。(赤丸参照)
その後の値動きを見ると、「23.6%」「38.2%」「50%」の付近でレジスタンス(抵抗)となっていることがわかりますね。(青丸参照)
ローソク足のヒゲで引くか?実体で引くか?
- ローソク足のヒゲで引くか
- 実体で引くか
になります。
これはどちらも正解であり、いちがいにどちらで引くのがよいかは断言できません。フィボナッチそのものが、あくまで「人間が自然に心地よく感じる」という概念ですので、 「感覚的に」どう見えるか? なのです。
- 上のメニューバーの「チャート」、またはチャート上にて右クリックし、「ライン等の設定」から「表示中のライン等」を選択し、次に該当するFiboを選択して編集ボタンをクリックします。
- 追加したい場合はフィナボッチ・レベルのタブから追加ボタンをクリックしましょう。
- 削除する場合においてはトレンドライン等をクリックした状態でDeleteキーを押すと完了です。
フィボナッチリトレースメントの使い方
フィボナッチリトレースメントの使い方で重要となるのは、どこまで上がるか下がるかを知りたい場合に有効であることです。
特に下記の数字に関しては押しと戻しの目安となる比率の数字です。加えて他にも「半値戻し」「3分の1戻し」も一般的には意識をされます。
- 23.6%(強めの反発ポイント)
- 38.2%(強めの反発ポイント)
- 50%(トレンド転換の可能性が高い)
- 61.8%(トレンド転換の可能性が高い)
例)下降トレンドで50%戻しをしているケース
例)上昇トレンドで61.8%戻しをしているケース
もちろん目安の数字通りに値動きするかどうかはそのときになってみないと分かりません。
フィボナッチリトレースメントには、
- 抵抗線や指示線として使う方法
- ほかのテクニカル分析と組み合わせる方法
もあります。
支持線と抵抗線の節目を意識することによって勝率が高くなっていきます。
支持線と抵抗線の節目を意識する
抵抗線が支持線に変化することもあれば支持線が抵抗線に変化することもあります。
フィボナッチリトレースメントを使うことによって、現時点での自分のトレードが本当に合っているか?あるいは別の手法を採用した方がよいのかを見直すことができます。
どうあれ勝つときもあれば負けるときもあるからこそ、 勝率が高い選択 をしていくのが基本中の基本です。
実際にFXトレードで勝つ方は確たる勝ち方があるわけではなく、臨機応変に対応していく必要があります。そのひとつの基準としてフィボナッチ・リトレースメントが大いに活用できますね。
フィボナッチリトレースメントと相性が良いインジケーター
FXで勝てるかどうかはインジケーターとの組み合わせ次第といっても過言ではありません。
いかに未来の値動きを予想するかが重要であり、上昇トレンドか下降トレンドかを判断するために インジケーター が必要となります。
フィボナッチリトレースメントと相性が良いインジケーターとしては、下記の2つです。
- MACD
- ボリンジャーバンド
まだテクニカル分析に慣れていない方も使いやすいです。
逆張りトレードだけではなく、順張りトレードにも活用できるため、幅広い投資方法に役立ちます。
フィボナッチリトレースメントと相性が良いインジケーターを用いることで自分のトレードに問題があるかを検証できます。
それぞれのインジケーターには 弱点 があり、さまざまなインジケーターを組み合わせることで弱点を補うことができます。
フィボナッチリトレースメントと相性が良いインジケーターを活用することによって、より明確に自分のトレーダーの強みや弱みを把握できるようになるものです。
今自分が何をすべきか、そして今後自分が何をすべきかを明確にしないと中長期的にFXトレードで安定した収益を得るのは難しいです。
◆MACDは短期トレードに適しておりテクニカル分析に慣れていない方も使いやすい
◆ボリンジャーバンドはトレンドの把握やタイミングの指標として活用できる
◆さまざまなインジケーターを組み合わせることで弱点を補うことができる
まとめ
フィボナッチリトレースメントは自分の今のトレードの検証及び今後のトレードの方法を検討するのに役立ち、 根拠のあるトレード を行うことにつながっていきます。
幅広い投資方法に役立つフィボナッチリトレースメントの使い方をこの機会に覚えていきましょう。
【チェックポイント】
- フィボナッチリトレースメントは戻り、反転ポイントの見極めに役立つ
- フィボナッチの種類と、どの場面で活用するかの理解しましょう
- 押しと戻しの目安となる数字を把握しておきましょう
- フィボナッチリトレースメントの正しい引き方は採用する手法によって異なる
- フィボナッチリトレースメントと相性が良いインジケーター