【初心者向け】FXの一目均衡表のパラメーター設定や使い方|雲の読み方

トモヒロ
こんにちは、トモヒロです。この記事では一目均衡表のパラメータ設定や使い方に関して解説していきます!
少し難しい点もありますが、よくこの記事を読んでご自身のトレードに活かして見てくださいね!

この記事で学べること

  • 一目均衡表の意味とパラメータの設定方法がわかる
  • 一目均衡表の「雲」の見方と使い方がわかる
  • チャートでの一目均衡表の使い方がわかる

FX取引における一目均衡表は純国産のテクニカル分析手法です。一目山人(細田吾一)氏が作成したことで、この名前がつけられました。ここでは、一目均衡表におけるパラメータ設定や使い方、雲の読み方などについて解説します。

一目均衡表とは何?FXやバイナリーオプションでも利用可能

一目均衡表は純国産のテクニカル指標であり、馴染みの深いジグザグや移動平均線と同じような トレンド系のテクニカル指標 でもあります。

トレンド系といいながら、とっつきにくい漢字名称なのは、作成した人の名前から付けられている からです。

また、これをつかえば「一目瞭然」という意味合いからもつけられているので、そう考えれば愛着もわいてくるでしょう。

もともとは株式チャートの分析のためにつくられたものでしたが、今では、株式チャートと並んで、FX取引チャートでも有効な指標としてトレーダーの間で有名になりました。

均衡表というネーミングから少し古臭さを感じる人もいるかもしれません。それもそのはずで、昭和11年(1936年)に考案しているので、長い歴史にあるテクニカル分析なのです。

一目均衡表が特徴的なのは、他のテクニカル分析と少し異なり、「 時間 」に注目している点です。

単純な時間の流れではなく、異なる期間の価格をもとに計算して算出した値を過去や未来にずらすことで「トレンド周期」を判断して価格の予想を行っているのです。

一目均衡表での一貫した考え方は、価格の動きよりも「 時間の概念」であり、「相場は買い方と売り方の均衡がくずれた方向に動く」という考え方に基づいています。

トモヒロ
“一目均衡表”という均衡表は市場でとても人気のあるテクニカル分析です。
特徴となるポイントは“時間”というものに重きをおいて分析を行うことです。

一目均衡表を構成する5本の線

一目均衡表を構成する線は以下になります。意味をそれぞれ丸暗記する必要はなく 、これらの線を利用して、 抵抗線や支持線のトレンドの転換点を把握することに努める ようにすれば理解も早いです。

基準線:過去26日間の高値と安値の平均((26日間の最高値+26日間の最安値)÷2)
転換線:過去9日間の高値と安値の平均((9日間の最高値+9日間の最安値)÷2)
遅行スパン:当日の終値を26日遅行させたもの
先行スパン1:基準線と転換線の中間値(((基準線+転換線)÷2)を26日間先行させたもの
先行スパン2:52日間の高値と安値の中間値((52日間の最高値+52日間の最安値)÷2)を26日間先行させたもの
:先行スパンの間に発生し、抵抗の大きさを表す

基準線はトレンドを示す線であり、基準線が向いている方向が相場のトレンド方向でもあるので、とても大切な意味を持っています。

この基準線を作るために他の線の動向が重要になってくるのです。雲は、先行スパン1と先行スパン2に挟まれて塗りつぶされる部分であり、トレンドを図るための重要な抵抗帯の役目を果たしています。

また、過去の日数は当日を含み、遅行スパン以外は終値ではなく、実際の最高値、最安値を利用します。

現在では一般的にどのような期間の足でも使う人が多いですが、一目均衡表の立案者である、一目三人本人は日足のみで利用すべきチャートと言っています。

一目均衡表のパラメータ設定

一目均衡表のパラメータとはそれぞれの線について期間を設定するものです。トレードスタイルによって、どう機能させるかも変わってきます。ここでは、多くの投資家に使われている設定期間(パラメータ)を紹介します。

デフォルト設定がおすすめ

一目均衡表のデフォルト設定は、生みの親でもある、一目三人本人が途方もない研究の末に導いた数値であることから、多くのトレーダーが用いている信憑性の高いパラメータと言えます。

・転換線:9
・基準線:26
・先行スパン:52

パラメータ設定値を自分に合ったものにするには、模索していくしかありません。誰にでも機能する設定期間の数値は存在しないからです。そのため、多くのトレーダーが使っているパラメータをまずは土台にすることで、 自分なりの取引制度を高めていく必要があります

海外で人気のパラメータ

海外で主にデイトレードで使われているパラメータです。

・転換線:7
・基準線:22
・先行スパン:44

雲の反応が良く、ローソク足との間に隙間がないので抵抗線・支持線としての精度が高いのが特徴です。そのため即断即決が求められる デイトレード向き とされています。

雲の見方と使い方

一目均衡表では、線と雲の状態を見て、その特徴から現在のトレンドを判断します。複数のトレンドが同じ方向を示していれば、エントリーの根拠も強くなるといえます。以下の画像のように、各線とローソク足との位置関係を見て、相場を判断していきましょう。

一目均衡表とローソク足

基準線の特徴

基準線の場合は以下の3点を見ます。

・ローソク足が基準線よりなら 上昇トレンド
・ローソク足が基準線よりなら 下降トレンド
・基準線が水平でローソク足と似た位置なら もち合いトレンド

転換線の特徴

転換線の特徴は以下の2点です。

・基準線よりなら 上昇トレンド
・基準線よりなら 下降トレンド

遅行スパンの特徴

遅行スパンの特徴は以下の2点です。

・ローソク足が遅行スパンよりもにきたら 下降トレンド
・ローソク足が遅行スパンよりもにきたら 上昇トレンド

雲の特徴

それぞれの線によって現れる雲の特徴は以下です。

・ローソク足が雲のなら 上昇トレンド
・ローソク足が雲のなら 下降トレンド
・ローソク足が雲のなら もち合いトレンド
・雲が厚くなるほど抵抗線・支持線として強い傾向にある

一目均衡表の利用方法

一目均衡表の利用方法を簡単に説明します。

基準線と転換線の交差

一目均衡表においての転換線と基準線は、それぞれ短期と長期の移動平均線的な役割を持っています。利用方法も同じで、転換線が基準線を上から下に抜けると売り反対に下から上へ抜けると買いサインとなります。

先行スパンの利用

2本の先行スパンで囲まれた範囲が、先行スパンの です。これは 抵抗帯 と認識され、厚みがあるほど強い抵抗 と判断していいでしょう。

これにより、相場よりも上に雲がある場合は上値抵抗のある下落相場、相場よりも下に雲がある場合は下値指示のある上昇相場と考えられます。

雲がねじれてクロスする場合は、「先行スパンの変化日」であり、相場転換の目安として注意が必要です。

遅行スパンの利用

遅行スパンは 当日終値を26日逆行させただけの単純なもの ですが、一目山人はこれを非常に重要な線 と言っています。

それは相場の大きな転換を示すからです。遅行スパンが26日前の相場を上抜いた時を上昇転換に、下抜いた時を下降転換になると考えます。

三役好転

上述した三点、基準線と転換線、現在の相場と雲、遅行スパンと26日前の相場の3つの関係が転換線>基準線、現在の相場>雲、遅行スパン>26日前の相場となっている場合を「 三役好転 」と呼んでいます。

こうなると、相場は強気相場になったと判断しています。すべてが逆になった場合も同様で、その場合は弱気相場を確認するサインとなります。

まとめ

一目均衡表は、相場の状況を一目で確認でき、抵抗線や支持線を視覚的に捉えやすいと言えます。

一目で把握できるということは、それだけさまざまな 売買シグナルが出現しているということ で、最初は理解が大変ですが、習うよりも慣れろという言葉通り、日常的に利用していくことで、いつか自分のものにすることができるでしょう。

注目すべきは、多くの投資家がどのようなパラメータ設定をしているか ということです。それによって相場のどこに注目が集まっているのかを知ることができます

自分だけではなく、他の投資家心理もしっかり把握することが優位性の高い取引をするために基本であることもしっかり頭に入れておきたいといころです。

まとめ

一目均衡表を利用することで、相場の状況を一目で確認することができる。
それをうまく利用するほかに世界中の投資事情をしっかりと把握することが取引の基本です。
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