fa-file-text-oこの記事で学べること
- バンドウォークとは?ボリンジャーバンドに基礎知識
- バンドウォークの始まりサインの見極め方
- バンドウォーク時のバイナリーオプションエントリー方法
- MT4でボリンジャーバンドを設定する方法
投資判断のヒントとなるインジケーターには様々なものがありますが、特に移動平均線やPSI、ストキャスティクスなどと並んで、ボリンジャーバンドは重要なテクニカル分析のツールです。トレード初心者の方は、基本を理解してしっかりとマスターしましょう。
バンドウォークとは?ボリンジャーバンドに基礎知識
まずはボリンジャーバンドの基礎知識を、以下の2つにわけて解説します。
- ボリンジャーバンドとは?
- バンドウォークとは?
ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドは、移動平均線に標準偏差の考え方を足したインジケーターです。
移動平均線のまわりに、σ(シグマ)、2σ、3σという線があります。基本的には、為替相場のレートがσ(シグマ)のなかで動く確率を統計的にもとめています。以下の画像を参考にしてみてください。
- レートがσのなかに収まる確率…68.26%
- レートが2σのなかに収まる確率…95.44%
- レートが3σのなかに収まる確率…99.73%
σはそれぞれ上と下に「+(プラス)」と「-(マイナス)」が存在します。
この確率から見て、価格がσのラインの外側に行ったときは、反発して戻ってくる可能性が高いと予想できます。
また、ボリンジャーバンドには、以下のような状態があります。
- スクイーズ
- エクスパンション
- バンドウォーク
スクイーズとは、ボリンジャーバンド全体の大きさが収縮している状態です。主にレートの動きに勢いがないレンジ相場の時に、スクイーズが起こります。
そして、エクスパンションとはスクイーズの逆で、ボリンジャーバンドが大きく広がっている状態。経済指標などの大きなニュースの後で起こりやすいです。
このときは相場の動きに勢いがあり、トレンドが発生し始めている、あるいはハッキリとした大きなトレンドを形成している可能性があります。バイナリーオプションにおいては勝率が下がりやすいポイントですので、回避するのがおすすめです。
それぞれの特徴は、下記のとおりです。
しかし、エネルギーをためている状態なので、いきなりレートが動き出す可能性もあります。
トレンドが発生していることが多いので、順張りで使いやすい。
バンドウォークの特徴は、以下の項目で紹介します。
バンドウォークとは?
バンドウォークとは、ローソク足が主に「2σ」や「3σ」の線に沿って動いている現象です。このときにはかなり強いトレンドが発生しています。
そのため、バンドウォークが発生している時には基本的にはその方向へ順張り で対応します。バイナリーオプションでも順張りを狙う時にこのバンドウォークはよく使われるのです。
一時的なものであることもありますが、強いトレンドが発生していると考えられるので、下手な逆張りは危険です。エントリーは避けたほうが無難ですが、どうしてもエントリーするとしたら「順張り」でのトレードがおすすめです。
バンドウォークが始まるためには、かなりのエネルギーが必要なため、一般的にはスクイーズした状態から転換してバンドウォークを形成していくことが多いです。
バンドウォークは、順張りエントリーで使えるでしょう。
バンドウォークの始まりサインの見極め方
続いてバンドウォークのはじまりサインを、以下の4項目にわけて解説します。
- ローソク足との位置関係
- ボリンジャーバンドが開いた時
- 指標発表前後や要人発言後
- スクイーズした時
ローソク足との位置関係に注目
バンドウォークのときは、ローソク足がバンドの2σにそって動きます。
上昇トレンドの場合、2σにレートがおさえられて、なかなかこえられない状態です。
とはいえ、バンドウォーク中でもレートは2σとこえたりもどってきたりを繰り返すので、少しブレイクしたぐらいでバンドウォークが終わると判断するのははやいです。
せめて真ん中の移動平均線をこえるまでは、様子見したいところ。
また、他の根拠と合わせるのもよいです。
ボリンジャーバンドが開いたときに注目
バンドウォーク発生時は、ボリンジャーバンドの幅は開いています。なぜなら、レートの動きが大きくなると、ボリンジャーバンドがエクスパンションするからです。
ボリンジャーバンドが開いた状態かつ、レートが1σと2σに間に収っていれば、バンドウォークが発生し、トレンドがはじまっている可能性が高いです。
指標発表後や要人発言のあとに注目
指標発表 や 要人発言 のあとに、バンドウォークが起こります。
なぜなら、指標発表や要人発言のあとは、急激なレートの変動が起こりやすいからです。
雇用統計が発表されると、数秒でレートが激しく変動し、チャートがいつもとは違う形になります。
もちろんボリンジャーバンドはレートにあわせて動くので、形はバンドウォークになります。
しかしバイナリーオプションに関して言えば、こういった急変動時のエントリーはお勧めできません。
指標発表はファンダメンタルズ分析のひとつであり、テクニカル分析をほとんど無視した動き方をします。
そのため、いくらチャート分析をしっかりしたところで、予測不可な動きが多くなるため、全く利益を出せない可能性が高いです。
また、ボリンジャーバンドがスクイーズした後にレンジを抜ける動きがあると、そこからバンドウォークが始まる可能性が高まります。
なぜなら、レートの動きが極端に小さいときは、売りと買いの勢いが拮抗している状態だからです。
バンドウォーク時のバイナリーオプションエントリー方法
バンドウォーク時のエントリー方法を、以下のふたつにわけて解説します。
- ブレイクした方向へ順張りでエントリー
- エントリーするときの注意点
順番に説明します。
ブレイクした方向へ順張りでエントリー
バンドウォーク時は、ブレイクした方向へ順張りでのエントリーがおすすめです。
なぜなら、逆張りをするとエントリーしたのとは逆にレートが急に進むリスクが大きいからです。
ですが、バイナリーオプションはFXのように値幅をとるのではなく、レートの反転を狙います。
そこで、以下ふたつのポイントを意識して、エントリーしてみてください。
◆下降トレンドなら戻り売り
上昇トレンドでも、永久に上がり続けるわけではありません。
押し目 をつけて再び上がっていくので、そこを利用します。
そうすると、レートの反転を狙いつつ順張りができます。
エントリーするときの注意点
バンドウォークでエントリーするときは、 だまし に注意してください。
以下のポイントを満たしたからといって、必ずバンドウォークになるとは限りません。
- ローソク足が2σにそっている
- ボリンジャーバンドが開いた時
- 指標発表前後や要人発言後
- スクイーズした時
そのため他の根拠と合わせたトレードがおすすめです。
以下のような基準も参考にするとよいでしょう。
- レジスタンスライン
- サポートライン
- 移動平均線
- トレンドライン
- フィボナッチ・リトレースメント
- MACD
ボリンジャーバンドだけでは、なかなか勝率が高いトレードはできません。
チャート検証をしっかりと行って、勝率の高いエントリーポイントを見つけることが大切です。
MT4でボリンジャーバンドを設定する方法
MT4では、「挿入」→「インジケーター」→「トレンド」→「ボリンジャーバンド」の手順で、ボリンジャーバンドを設定できます。
次に設定画面が出てくるので、OKをおすとボリンジャーバンドが表示されます。
MT4では以下のようにボリンジャーバンドを調整できます。
- 期間
- 偏差
- 適正価格
- 色
期間はMT4の初期設定の「20」で大丈夫です。
偏差は「2」と「3」で2本とも表示しておくのがおすすめです。
まとめ
上記のようにボリンジャーバンドの基礎知識は、理解できましたか?
スクイーズ、エクスパンション、バンドウォークなど、様々な状態がありますので、その場にあわせたトレードをすることが大切です。
またボリンジャーバンドはポピュラーなインジケーターではあります。しかし、過信は禁物です。
ひとつのインジケーターのサインだけでなく、以下のようにあわせた根拠のあるトレードをしてみてください。
- レジスタンスやサポート
- トレンドラインやチャネルライン
- フィボナッチリトレースメント
- 移動平均線
- MACD
ただ他のインジケーターを適当に組み合わせて、トレードするだけだと勝っていくのは難しいです。自分のトレードスタイルに合ったインジケーターを見つけてみてくださいね。
しっかりとチャンスを待って正しくエントリーすることで、長期的な利益も狙えます。もちろん資金管理も意識しつつ、自分だけの売買ルールをぜひつくってください。