XMでナスダック(US100)を取引する方法は?現物と先物の違いを解説

XMは外国為替証拠金取引であるFXの他に、金や原油、小麦などと様々な商品を扱っています。その他にも日経平均やNYダウ、ナスダックなどの株価指標の取り扱いがあります。

米国3大主要指標の1つが ナスダックであり、XMを使って取引ができます。

トモヒロ
この記事では、ナスダック(NASDAQ)の条件や取引方法について解説します。

ナスダック(US100)とは

ナスダックは、世界初の電子証券市場です。

80年代頃までは、多くのベンチャー企業がニューヨーク証券取引所ではなくナスダックで上場し、90年代以降は新興IT企業が上場する証券取引所となりました。

証券所として大きくなっていき、今や上場企業は 5,500社以上 にもなっており、ニューヨーク証券取引所の次に大きな規模の市場を形成しています。

日本企業も以前はナスダックに上場していましたが、2020年現在では日本企業で上場している会社はありません。

POINT
ダウ平均とS&P500、そしてナスダック指標をあわせて米国3大指標と言います。

XMのナスダックには現物と先物の2種類のシンボルがある

XMでナスダックのシンボルは「US100」として表記されます。

US100は「現物」と「先物」の2つがあり、現物はUS100Cash、先物はUS100-○○です。

先物のUS-100○○は、US100-MAR20やUS100-JUN20など、MARやJUNとして取引期限で表記されます。つまりは先物のシンボルは取引する月により変化します。

現物の保有期限に制限はないですが、先物は3ヶ月までしか保有できません。保有期限がくると 強制的に決済 されます。

US100のスペックは以下の通りです。

 現物先物
シンボルUS100CashUS-100○○
必要証拠金率1%1%
最低スプレッド25
値動きの最小値USD 0.01USD 0.01
指値および逆指値のレベル34

US100は最低ロットはMT5で0.1Lot、MT4で1Lot。1ロットはナスダック100の価格そのままです。

例えば、ナスダック100が8,770.13ドルであればXMでの1Lotも8,770.13ドル。単位がドルなので、1ドル110円とすると日本円で約96.4万円です。

トモヒロ
レバレッジは現物も先物も100倍になります。

XMのナスダックの取引時間

取引時間は現物と先物共通で共通であり、以下のようになっています。

  • 夏時間 : 7時5分~5時15分、5時30分~5時55分(月曜~木曜) / 7時5分~5時10分(金曜)
  • 冬時間 : 8時5分~6時15分、6時30分~6時55分(月曜~木曜) / 8時5分~6時10分(金曜)

アメリカが祝日の日は、株式市場は休場となっているためにナスダックの取引はできません。

トモヒロ
例えば12月25日のクリスマスの日は、株式市場は休場です。

XMのナスダックの必要証拠金とレバレッジ

XMナスダックの取引をするときは、ナスダックの価格の1%の証拠金が口座にあれば購入できます。

つまりXMにおけるナスダックのレバレッジは100倍。FXと違い実効レバレッジはなく、常にレバレッジ100倍で固定です。

必要証拠金の計算方法は以下の通りとなります。

ナスダックのエントリー時の価格 × Lot数 × 1% = 必要証拠金

たとえば、ナスダックの価格が8,770.13ドルであれば、1Lot保有するときの必要証拠金は以下の通りです。

8,770.13ドル × 1Lot × 1% = 87.7013ドル

1ドル110円とすれば、およそ9,647円が必要証拠金です。

XMのナスダックの最大ロット・最小ロット

XMのナスダックでは、最小Lotと最大Lotは現物と先物で共通です。MT4を使うか、MT5を使って取引するかで以下のようにロットが変化します。

MT5を使用すれば最小ロットは0.1ロットなので、1ロットの10分の1の必要証拠金で取引ができます。

例えば先の例のナスダックの価格が8,770.13ドルであれば、1ドル110円ならば、1Lotの取引には9,647円の資金を使いますが、0.1Lotとなれば、約967円で取引可能です。

トモヒロ
MT5は最大ロット数が340ロットと少ないですが、少ない証拠金で取引したいならMT5を使ってください。

XMのナスダックの損益の計算方法

損益の計算方法は、FXの損益計算の考え方と同じです。売買時の価格から約定価格を引けば損益は出ます

例えば、ナスダックの価格が8,770.13ドルのときに1Lot買い、8,980.13ドルまで価格が上がったときに売ったとします。

8,980.13ドル - 8,770.13ドル = 210ドル

利益が210ドルとなり、1ドル110円であれば23,100円の利益です。ロット数が多ければ、1Lotでの損失や利益にLot数を掛ければ、損益を算出できます。

POINT
ナスダックの損益はどんな場合でも、ポジションを保有したときの価格から、売買したときの価格を引けば計算できます。

XMのナスダックをトレードする際の注意点

ナスダックは現物と先物があり、FXとはトレードの勝手が若干違います。トレードするときの注意点をいくつか紹介します。

レートとスプレッド

ナスダックは、現物の方が先物よりもspreadが狭いです。XMではナスダックのスプレッドはポイントで表示されます。

1Lotだと現物は300ポイントぐらい、先物は500ポイントぐらいです。

XMの1ポイントは0.01ドルであり、現物が3ドルであり、先物は5ドルとなります。1ドル110円であれば、現物は330円であり、先物は550円のスプレッドです。

XMのナスダックの限月について

現物に保有期限はありませんが、先物には保有期限が設定され、 限月 と呼ばれます。

限月は期間満了の期日であり、先物は保有したまま限月を迎えると、保有ポジションは強制決済されます。現物には限月はないので、ポジションは無期限で保有できます。

XMのナスダックは、シンボルに限月が記載されています。

例えば、6月20日が限月となっていれば、US100-JUN20です。このようにして、限月は英語の月と日にちの数字を合わせて表示されます。

XMのナスダックの指値・逆指値

XMでのSTOPレベルは、現物は300ポイント、先物は400ポイントです。

指値や逆指値で売買してポジションを保有するときには、このストップレベル分の価格を離さないと、指値や逆指値で値を指定できません。

トモヒロ
現物の方が狭い位置に値を指定できます。

XMのナスダックのスワップについて

先物にはスワップは発生しませんが、 現物にはスワップが発生 します。

ちなみに買いでも売りでも、どちらでもマイナススワップです。1Lotにつき1日-100円前後のスワップが発生します。

XMのナスダックにおける配当金は?

ナスダックの現物には配当金があります。買いではプラスの配当金となり、売りではマイナスの配当金です。

現物と先物の使い分け

ナスダックで現物と先物のどちらを使ってトレードするかは、以下のような考え方です。

  • 短期トレーダー : 現物がオススメ
  • 中期、長期トレーダー : 先物がオススメ

スプレッドが狭く日を跨いでのポジション保有でないとスワップがつかないために、短期トレードだと現物が適しています。

トモヒロ
スワップや配当金がつかないので、中期や長期トレードだと先物がおすすめです。

まとめ

XMでは、ナスダックの取引も可能です。ナスダックには現物と先物でスプレッドやスワップなどが違います。

現物は買いでも売りでもスワップが発生し、先物は限月があり保有期限が決められています。

FXの他にナスダックの取引に挑戦してみるのも良いでしょう。

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