バイナリーオプション投資でチャートを見なければ相場の攻略はできない」と言っても過言ではありません。
そこで、この記事ではチャートパターンの見方と相場の攻略法について解説していますが、特に、トレンド転換や保合い相場のチャートパターンの見方や具体的なエントリー例などを解説しています。
チャート形のパターンとは何?
トレーダーでチャートを見ない人は余りいないと思いますが、そもそも、チャートとはバイナリーオプション投資や為替相場や株式相場の動きをグラフ化しパターン化して表示させ視覚的に日々の値動きを見ることができるツールです。
我が国でも江戸時代の米相場でローソク足を使った罫線というチャートが使われ、現在でも酒田五法として株式相場でよく使われています。
それらを含めて一般的に使われるチャートの種類としては「バーチャート」「ラインチャート」「ローソク足チャート」「平均足チャート」などのパターンがあり、日々、世界のトレーダーが使っています。
それらのチャートは時間軸により以下の様に分類されますが1つの時間軸のチャートだけでは騙しがありますので、 2つ以上の時間軸のチャートを併用 すると騙しが減ると考えられます。
- 日中足:5分足・10分足・1時間足・4時間足など。
- 日足:1日分の値動きをローソク足1本として計算
- 週足:1週間分の値動きをローソク足1本として計算
- 月足:1ヶ月分の値動きをローソク足1本として計算
チャートパターンを知ることで勝率が上がる理由
長期間、チャートを調べますとチャートには様々なパターンがあることに気付きます。現在はPCやスマホを見れば直ぐにチャートを見ることができますが、以前は方眼紙に毎日、ローソク足を書き込んだものです。
つまり、それらの様々なチャートパターンを分析することで、一定の確率でその先のチャートがどの様な形状になるかを予測できる様になります。
その様に先行きのチャートの形状を予測できるパターンを覚えれば、バイナリーオプション投資の勝率を上げることができます。通常、到達確率75%以上示現しているチャートパターンの場合は、ポジションテイクを検討すると勝率がアップする筈です。
その第一歩は チャートのトレンドを読む ことが重要で、最も基本的なトレンドの見方は上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを判断するということです。つまり、トレンドを見極めることで順張りするのか逆張りするのかを選択できるからです。
トレンド転換のチャートパターン
チャートのトレンドには様々なパターンがありますから、そのパターンを把握しトレンド転換のチャートパターンを掴むことで先行きの動きを予測することができます。
以下、最も典型的なトレンド転換のチャートパターンであるダブルトップとダブルボトム等について解説します。
ダブルトップ
ダブルトップは価格が天井を付け下落した後に一度は反発しますが、上昇の勢いが弱いために前の高値を超えられず二番天井を形成し再び下落するチャートのパターンを意味します。
つまり、ダブルトップはネックラインを割り込んだ時に完成しますが、そのネックラインを割り込んだタイミングが売りポイントになる訳です。
ダブルボトム
逆にダブルボトムは株価が安値を付けて反発した後に再び下落しますが、二番天井から反発して上昇に向かうチャートパターンを意味します。
つまり、ダブルボトムの場合は株価がネックラインを突破したところが株の買いサインになりますので、非常に発生頻度が高いチャートパターンでありトレーダーにとり解り易いサインと言えます。
ヘッドアンドショルダーズ(三尊天井)
ヘッドアンドショルダーズは酒田五法では三尊天井と言いますが、チャートパターンは言葉で説明するよりも以下のチャートを見て頂ければ一目瞭然です。
このチャートパターンも比較的、多く出るチャートパターンですが、ショルダーとヘッドの順番が異なる場合も少なくありません。
ヘッドアンドショルダーズボトム(逆三尊)
ヘッドアンドショルダーズボトム(逆三尊)はヘッドアンドショルダーズのチャートパターンの真逆のパターンで、以下のチャートの通りです。
ですので、以下のネックラインを超えたところが上昇トレンドへの転換点になりますから、 買いサインが点灯 と判断されます。
保ち合い相場のチャートパターン
前項の様な比較的、判断し易いトレンド転換のチャートパターンに対して、相場がどちらに動くか判断が難しい局面も少なくありません。
それが 保ち合い相場のチャートパターン で、強弱が拮抗した保ち合い相場は思いのほか長く続く場合があります。
トライアルアングル(三角保ち合い)
最も典型的な保ち合い相場のチャートパターンがトライアルアングル(三角保ち合い)で、このチャートパターンも比較的、よく出るチャートパターンですから得意なトレーダーも多い筈です。
トライアルアングル(三角保ち合い)の売買サインは頂点に近づいた時点のレジスタンスライン(抵抗線)か、サポートライン(支持線)をブレイクアウトした点が強い売買のサインになります。
様々な保ち合い相場(上昇強気・下降強気・均衡)
加えて、以下の様なトライアルアングル(三角保ち合い)のチャートパターンもありますが、サインは基本的に上記と同じ考え方です。
上昇強気
下降強気
均衡
チャートパターンを分析するときの注意点
ただ、チャートパターン分析も100%間違いの無い絶対的な分析ツールではありません。
おおよそ到達確率が75%以上のチャートパターン分析があるとすれば、それは良いチャートパターン分析に他なりません。ですので、チャートパターンを分析するときの注意点としては以下のポイントが大事です。
ダマシの存在
良いチャートパターン分析の到達確率が75%としますと、25%のケースではチャートパターン分析が外れるということになります。
この様なチャートパターン分析では、常に ダマシ があるというとも忘れてはなりません。
参考程度で過信してはいけない
バイナリーオプションでもFXでも株式でもチャートが得意でチャートを重視する自称チャーチストが数多くいますが、彼らの相場観が100%当たる訳ではありません。
6. 具体的なエントリー例
バイナリーオプション・FX・株式などの投資で勝ち続けているトレーダーがいますが、彼らに共通する特徴は自分が得意なパターンになるのを辛抱強く待っていることです。
つまり、他人の土俵に上がることなく自分の土俵で戦うことが勝ち続ける秘訣と言えるのです。
その意味でバイナリーオプションにおいては、ダブルトップやダブルボトムなどのわかりやすいテクニカルシグナルが示現した時にロットを上げて勝負に出るという戦略は非常に有効です。
そこで、今回はダブルトップとダブルボトムのエントリーポイントを解説します。
ダブルトップ
ダブルトップは高値天井圏で示現しやすいチャートパターンで、相場の天井からのトレンド反転を示す売りシグナルです。
ですので、ダブルトップはネックラインを割り込んだ時に完成しますが、そのネックラインを割り込んだタイミングが売りポイントになる訳です。
上記のダブルトップのチャートでは下向きの緑の矢印がエントリーポイントとなる訳です。
つまり、価格が天井を付け下落した後に一度は反発しますが、上昇継続の勢いはないために前回の高値を超えられずに2つ目の山を形成し再び下落という形のチャートパターンを意味します。
ダブルボトム
ダブルボトムはダブルトップを逆さにしたもので対応もほぼ正反対と考えれば間違いありません。当然のことながらダブルボトムは底値圏で示現しやすく、相場の底を示すトレンド反転の買いシグナルのチャートパターンと言えます。
つまり、ダブルボトムの場合は株価がネックラインを突破したところが株の買いサインになりますので、非常に発生頻度が高いチャートパターンであり判断し易いサインと言えます。
最後にダブルトップとダブルボトムのエントリーポイントをまとめますと以下の通りとなります。
- 高値圏のダブルトップは売りサイン
- 底値圏のダブルボトムは買いサイン
(ネックラインの突破や下抜けがパターン成立のサインでエントリーポイント)
7. まとめ
ここまでバイナリーオプション投資におけるチャートのトレンド転換や、保合い相場のチャートパターンの見方や具体的なエントリー例などを解説してきました。
これらのポイントを知ることでトレーダーの勝率は必ずアップする筈ですから、それぞれのポイントをトレーダー自身が十分に理解して頂きこの記事の内容を参考にトレードに活かして頂ければと思います。
本項の重要ポイントは以下の通りです。
- チャートパターンを知ることで勝率が上がる
- トレンド転換のチャートパターンを知る
(ダブルトップ・ダブルボトム・ヘッドアンドショルダーズ三尊天井・ヘッドアンドショルダーズボトム逆三尊) - 保ち合い相場のチャートパターンを知る
(トライアルアングル三角保ち合い・様々な保ち合い相場・上昇強気・下降強気・均衡) - チャートパターンを分析するときの注意点
(ダマシの存在・参考程度で過信してはいけない) - 具体的なエントリー例
(高値圏のダブルトップは売りサイン・底値圏のダブルボトムは買いサイン)