自分はXMをメインに使っているので心配で。
これからXMの利用を考えている方にとって、ネット上に存在している 悪い評判 が事実なのか気になりますよね。
当記事では、XMの公式ページを参照しながら利用する際のメリットとデメリットを正しく解説していきますので、是非最後までチェックしてくださいね。
XMTrading(エックスエム)のデメリット
国内外問わず全てのFX業者には、利用にあたって良い所と悪い所が必ず存在します。
同じようにXMにもいくつかデメリットが存在しますので、まずは下記の7項目をご覧ください。
- XMは信託保全ではなく分割保管
- スプレッドが高め
- 法人口座は開設できない
- 一定期間利用しなければ口座維持費が発生する
- レバレッジ888倍なので資金管理が難しい
- 利益分は銀行送金になるため出金に手数料がかかる
- XMには両建ての制限がある
これだけではイマイチ内容が掴みづらいと思うので、一つずつ具体的に説明していきますね。
XMは信託保全ではなく分割保管
上の画像はXMの公式ページに記載してある説明ですが、見てわかる通りXMは分割保管の形式でトレーダーの資金を管理しています。
FX業者の資金管理方法には、信託保全と分割保管の2種類あります。
これによって、万が一FX業者が倒産してもユーザーの財産が守られる仕組みになっています。
信託保全とは何が違うのかというと、社内で分割管理しているだけなので「どちらもFX業者の資産」になっていることです。
つまり、分割保管を採用しているXMがもしも経営破綻した場合、トレーダーの口座資金が100%返ってくる保証はないということです。
しかし、XMはこのデメリットを補うためにアメリカの優良保険会社AIGに加入しているので、万が一倒産しても 最大100万ドル(日本円で約1億円)まで返済額を補填できる仕組み を整えています。
それに、口座資金が数十万数百万と増えてきたら、トレーダー自身でも業者を分けるなりして分割管理をするのが投資の基本です。
スプレッドが高め
XMなどの海外FX会社の多くは、国内FX会社と比較して最低スプレッドが高めに設定されています。
上の画像はXMの公式ページの表示ですが、ドル円の最低スプレッドは0.015(1.5pips)なので1.5銭になります。3~10pipsずつ抜いていくトレードを一日に何度もするようなスキャルピングトレーダーにとって、これは不利になりますね。
しかし、1回のトレードで50~100pipsしっかり狙っていく長期トレーダーにとっては、この程度のスプレッドは大した問題にはなりません。
因みに、XMでもZERO口座というスプレッドの無い口座タイプもありますが、1取引ごとに手数料が発生します。また、狭スプレッドのサービスを提供している別の海外業者もありますが、サービスが悪質で安全性に欠けるところが多いです。
法人口座は開設できない
上の画像の通り、XMでは法人口座は開設できません。
そもそも個人投資家が法人化するメリットは主に以下の3つです。
- 国内においても25倍以上のレバレッジを効かせられる
- 税金対策ができる
- 赤字決済ができる
この3つの内、これからXMの利用を検討しているFX初心者にとってメリットとなるものは、正直1つもありません。
なぜなら、XMは元々レバレッジ888倍ですし、税金対策や赤字対策をする以前に法人化には初期費用と維持費がかかるからです。さらに法人化には経費以外にも時間と手間がものすごくかかります。
一定期間利用しなければ口座維持費が発生する
XMの口座は、取引や入出金などの口座利用を90日間全くしなければ 休眠口座 となります。休眠口座になってしまうと、口座に資金が残っていた場合は毎月5ドルを口座維持費として引かれていきます。
ただ、普通に利用しているうちは、3か月も口座を放置してしまうなどまず起こらないことだと思います。
レバレッジ888倍なので資金管理が難しい
XMは 最大レバレッジが888倍 なので、国内における最大25倍と比べるとかなりのハイレバレッジ取引が可能になっています。
ですので、資金管理やメンタル管理を疎かにしてしまうと「数十万、数百万円の口座資金が一瞬で無くなってしまった!」ということも十分起こりえます。
しかし、XMは国内業者には無い「ゼロカットシステム」という制度を導入しているので、急な値動きによってトレーダーの口座がマイナスになっても負債は全てXMが肩代わりしてくれます。
利益分は銀行送金になるため出金に手数料がかかる
XMの利用においてこの項目だけが、多くのトレーダーにとってデメリットになりやすいかと思います。
上の画像を見ると、「当社では入金・出金において手数料は請求いたしません。」と書いてありますよね。これを見ると「10万円出金したら自分の指定口座にきちんと10万円入金されるんだ」と思ってしまいます。
しかし、XMが負担する手数表とは「送金元銀行への手数料」なので、トレーダーの指定口座に指定の金額が入金される際には2500円前後の手数料が引かれてしまいます。
XMには両建ての制限がある
両建てとは、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションの両方を同時に持つことです。
前述したゼロカットシステムを悪用した手法が流行したため、現在ではXMに限らず多くの海外業者は両建てを禁止もしくは制限しています。
XMでは同じ口座内での両建ては認められていますが、複数口座間、グループ内、他のFX業者との間での両建てを禁じています。
ただし、通常の両建ては高度な投資手法のため、これからFXトレードを始めていく初心者にとっては制限されてもそれほどデメリットにはなりませんね。
どんな人がXMでの取引に向いているのか
さて、ここまで一気に、XMの7つのデメリットについて説明してきました。
当記事を読んでいるFX初心者の中には、「いきなりXMについてこんなに説明されても混乱しちゃうよ・・・・」と思われた方もいらっしゃるかと思います。
ですので、XMはどの様なトレーダーに向いている業者なのか、「向いている人」「向いていない人」の2つに分けてこれまでの説明をまとめていきます。
XMでの取引に向いている人
XMは、以下の3つのトレードスタイルでFX取引をしていく場合に向いています。
- スキャルピングよりもデイトレード/スイングトレードがメイン
- 出金は小額で何度もせずに数十万数百万単位でまとめられる
- レバレッジを効かせて少額からしっかり稼ぎたい
XMの利用でネックになるのが、「スプレッド」「出金手数料」「レバレッジ」です。その中でもレバレッジは、ご自身の裁量で管理可能ですよね。
したがって、スプレッドが広いことと出金手数料が数千円かかることが許容できれば、FX初心者がXMを利用するにあったって問題点はほぼ無くなります。
また、「海外FX業者」と聞くとやや不安を覚えるかもしれませんが、XMは正式な金融ライセンスを多数持っているので違法業者であるかを疑う心配はありません。
むしろ、先述したようにAIGによる倒産リスク対策も万全で、リーマンショック時に発生したユーザーからの負債補填対応もしっかりこなした実績があるので、海外では珍しい優良FX業者です。
さらに、 NDD方式 というトレーダーとインターバンク市場との間で「FX業者のディーラー」が仲介しないシステムになっているので、チャートの不正操作の心配もありません。
XMでの取引に向いていない人
一方で、XMに限らず海外FX会社は全て日本の金融庁の管轄外なので、「日本の金融庁が認可している国内業者じゃないと安心できない」という方に対しては無理に利用をすすめられません。
また先述した、XMの利用に向いている3つの項目が逆の意味で当てはまる、以下のような方にはXMなど海外FX業者の利用は向いていません。
- デイトレード/スイングトレードよりもスキャルピングを多用する
- 出金は小額で細かくしたい
- ハイレバレッジは怖いから25倍で堅実にやりたい
XMで取引する際に押さえておきたいポイント
XMでFX取引をする際にはいくつか押さえるべきポイントがありますので、以下の7項目に絞ってご紹介していきます。
- 口座タイプは3種類存在する
- 取引できる時間帯はいつなのか
- スキャルピングは禁止されていないか
- スワップポイントを狙った取引について
- 利益が出た場合も課税対象になる
- XMから入出金できる銀行口座の用意と、出金方法・手数料について
- XMの保有している金融ライセンスの確認
どれも、実際に口座開設する前に知っておきたいことなので、一つずつしっかりとチェックしてくださいね。
口座タイプは3種類存在する
XMの口座タイプはスタンダード口座、マイクロ口座、ZERO口座の3種類あり、特別なこだわりがなければ スタンダード口座 がおすすめです。
主な違いは、マイクロ口座が1ロットー1000通貨ー最大100ロットなのと、ZERO口座がスプレッド無しの代わりに手数料がかかることです。ちなみに、スタンダード口座でも0.01ロット(1000通貨)から取引できるので、マイクロ口座を開設するメリットはほぼありません。
ZERO口座も結局は手数料が引かれるので、こちらも初心者が口座を開設するメリットはほぼありません。
取引できる時間帯はいつなのか
XMのFX取引ができる時間は、日本時間で月曜日の07時05分から土曜日の06時50分までです。サマータイムになると取引時間は1時間早まり、月曜日の06時05分から土曜日の05時50分までとなります。
急遽サーバーメンテナンスなどが入らなければ、この時間帯いつでも取引可能です。
スキャルピングは禁止されていないか
希に、スキャルピングの利用を明確に禁止しているFX業者もありますので、スキャルピングを考えている場合はFX業者選びの際に事前の確認が必要です。
画像の通り、XMはスキャルピングを禁止していません。
スワップポイントを狙った取引について
スワップポイントとは、その通貨ごとに決められている政策金利の差分だけ毎日数%のおまけが付与されることです。
しかし、必ずしもプラスにポイントが付くわけではないので、差分がマイナスになる取引ではマイナス差分はトレーダーが負担することになります。
スワップポイントは常に変動するので一概には言えませんが、XMは他社と比べてスワップポイントが高い通貨ペアも存在します。ですので、底値で大量買いを仕込んでおくような長期投資をするのにも向いています。
ただし、スワップポイントで本格的に稼ごうとすると大量の資金が必要になるので、初心者のうちはあまり気にしない方が良いかと思います。
利益が出た場合も課税対象になる
XMは海外のFX業者ですが、国内の法律に従って 確定申告 が必要となります。
海外FXで得た利益は所得税と住民税の課税対象になるので、確定申告漏れが無いようにしましょう。
XMから入出金できる銀行口座の用意と、出金方法・手数料について
XMでは入出金方法として海外銀行送金、クレジットカード・デビットカード、bitwallet、STICPAY、BXONEが利用可能となっています。
しかし実際には、トレードで得た利益の出金は海外銀行送金に限られています。そして、XMから元銀行へ送金された後にトレーダーの指定口座へ入金される仕組みになっているので、そこで発生する手数料はトレーダー負担です。
ですので、出金方法に関しては口座開設前に必ずしっかりと確認しておきましょう。
XMの保有している金融ライセンスの確認
XMはキプロス共和国、イギリス、オーストラリア、そしてセーシェル共和国のライセンスを取得しています。
まとめ
このように、XMにはいくつか注意しておきたいデメリットもありますが、国内FX業者や他の海外FX業者には無いメリットも多数存在します。
XMの取引ツールとして「MT4/MT5」が主流ですが、XMにはダウンロード版の「MT4/MT5」以外にも、「ウェブトレーダー(webtrader)」を提供していることをご存知でしょうか?
ウェブトレーダーを使用すれば、Webへアクセスするだけで利用できますのでパソコンのスペックを
あまり気にすることなくなり、取引に集中する事ができる様になります。
まずは、自分が用意できる軍資金と、トレードスタイル、入出金スタイルについてしっかりと確認しておきましょう。
「XMが良い業者なのか?悪い業者なのか?」と問われれば、もちろんかなりの優良FX業者であることは間違いありません。ですが、「XMが自分に合っているか?合っていないか?」という問いに関しては人それぞれ違います。
今回の記事を読んでXMはメリットが多そうだと感じた方は、是非XMで口座開設を検討してみましょう。