XMでFX取引をしたい方であれば、どの時間帯に通貨ペアの売り買いができるのかを知っておかなければなりません。
XMtradingは海外業者ですので、土日の扱いや、休日や祝日、年末年始の取引時間帯も国内業者とは違っている場合があります。
XMでの取引時間帯の基礎知識
XMはセーシェルに拠点を置く業者であるため、日本時間での取引時間について知っておくことは重要です。XMの取引時間に関しては、知っておくべき基礎知識がいくつかあります。それは、下記の3つです。
- 2種類の取引時間帯がある
- 特別な祝日の取引時間
ではこの3つのポイントについて一つずつ解説します。
2種類の取引時間帯がある
まず覚えておくべきなのは、XMの取引時間には冬時間と夏時間という2つの種類があるということです。
日本ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパの多くの国ではサマータイムが導入されています。毎年ある日を境に、時間が1時間早められたり、遅くなったりするのです。
XMではこのサマータイムの影響で、取引時間が 1時間ずれる ことがあります。
まず通常時間である冬時間は、日本時間の月曜日早朝7:05から土曜日早朝6:50までが取引時間となっています。この間であれば24時間いつでもFX取引が可能です。
ただしメンテナンスなどの影響で短時間取引が行えなくなることもあるので注意が必要です。
一方サマータイムでは取引時間が1時間早まり、月曜日早朝6:05から土曜日早朝5:50までが取引時間となっています。
- 通常時間がサマータイムに変わるのは3月の最終日曜日の午前1時
- サマータイムが終了し通常時間に戻るのが10月の最終日曜日の午前1時
土日や祝日の取引時間
土曜日と日曜日はそもそも為替相場、CFD取引もお休みとなりますので、基本的には取引が出来ません。XMの取引時間の別の注意点は、特別な祝日に取引時間が変わる事がある、ということです。
日本ではクリスマスに営業時間が変わる企業はそれほどありませんが、XMでは特別な祝日によって取引時間が変わります。たとえばクリスマス当日の12月25日は休場、1月1日は休場となります。
休場中は取引ができないため、 クリスマスと元日には取引不可 です。クリスマスと元日の前後は開場時間が遅くなったり、閉場時間が早まったりします。
たとえば2019年の場合、クリスマスと元日は当日早朝の1:50に閉場し、翌日の16:05に再び開場しました。
一方で日本の祝日に関しては、為替相場は動いていますので、気にしなくてもよいでしょう。
日本の祝日は日本特有のものなので、祝日であっても月曜日早朝から土曜日早朝の時間帯であれば、通常通り取引が可能です。ただし祝日の場合、銀行や機関投資家が取引を休むことが多いため、全体的な取引量は少なくなる傾向があります。
XMは日本人向けの日本語サポートが充実していることが人気の秘密です。そのため口座開設から取引、出入金にいたるまで日本語サポートに尋ねて問題を解決することができます。
ただし 日本の祝日 の場合には、日本語サポートデスクは休業になる可能性が高いでしょう。ゴールデンウィーク中の祝日の場合も、XMでのFX取引は可能ですが、日本語サポートは受けられないかもしれません。日本の祝日に取引するのであれば、この点に注意しましょう。
取引時間外にできないこと
当然ながらXMの取引時間外にはFX取引全般が行えなくなります。XMでは通貨ペア以外にも売り買いができますが、それらもすべて行えません。
XMのFX取引では注文も決済も処理されないため、自分が希望する価格を入力しておいても成行注文、指値注文、逆指値注文はできなくなります。
まれに取引時間が終了した直後や取引時間の始まる直前にチャートが動き始めることがあります。しかし取引時間外ではやはり注文も決済も処理されないので注意が必要です。
さらに重要な点として、取引時間外にはロスカットも作動しなくなります。したがって金曜日にポジションを持ったまま取引を終え、週が明けたあと急激に相場が動いた場合には大きな損失を被る恐れがあります。
取引口座からの出金が出来ない
取引時間外に行えないのは通貨ペアの売り買いだけではありません。 自分の口座の出金 も取引時間外には行えなくなります。
自分の口座にお金を振り込む場合には、人間の手を介さないクレジットカードやオンラインウォレットを使えば可能です。しかしお金を引き出す場合は別です。
特に、XMが提供している出金方法は5つありますが、どの方法を選択しても出金手続きはスタッフによる確認をしながら行われます。そのため取引時間外に実際の出金を行うことはできないのです。一方で入金に関しては取引時間外でも反映されることがあります。
カスタマーサポートの利用ができない
XMでは日本人向けに日本語に対応したカスタマーサポートがあります。XMが日本人から人気の理由がここにあるのです。
しかしカスタマーサポートも土日は対応していません。日本語に対応したカスタマーサポートの営業時間は月曜日から金曜日の24時間と、XMの取引時間とは異なりますが、土日は営業時間外、日本の祝日も営業していないことが多いです。
カスタマーサポートの営業時間中はメールやチャットを使っていつでも質問でき、回答もすばやく返ってきます。しかし土日祝日にメールやチャットで問い合わせても、回答があるのは週明け・休み明けになってしまうでしょう。XMの公式サポートのページは以下です。
XMの取引時間はMT4でどう表示されているのか
XMの取引時間を日本時間で見てきましたが、取引に使うプラットフォームである MT4 では、取引時間はどのように表示されているのでしょうか。実際に取引をしていて混乱することがないように、MT4での表示方法について見ていきましょう。
XMの取引時間は、『GMT+2』で表示されています。『GMT』とはイギリスにあるグリニッジという町の名前で、ここにあるグリニッジ天文台を通る子午線を経度0度として、決められている標準時のことです。
このグリニッジを基準として、『+』もしくは『-』で時差が何時間なのかが表現されています。
イギリスが1月1日午前0時の場合、日本は同じく1月1日の午前9時です。一方XMは世界中のトレーダーが取引をしているものの、本拠地はキプロスにあります。そのためキプロスの時間である『GMT+2』がMT4に表示されているのです。
ただしサマータイムに入ると時間が1時間早まるため、MT4での表示は『GMT+3』となります。XMのあるキプロスと日本との時間差を知りたいのであれば、日本の『+9』からキプロスの時間を引きます。
通常の取引時間では7時間差、サマータイムでは6時間差ということになるでしょう。
もしMT4に日本時間を表示させたい場合には、インターネット上で提供されているインディケーターを使用するとよいかもしれません。
無料のインディケーターを使えば、MT4の時間表示を 日本時間に変換 することができます。また市場ごとに色分けしてより価格の変動が分かりやすくなっているものもあるので試してみるとよいでしょう。
XMの取引時間における注意点
XMの取引時間については、覚えておかなければならない注意点があります。それが下記の3つです。
- XMでは取引時間外の注文や決済はまったくできない
- 週末のポジション持ち越しに注意
- XMのチャートが動いているのに取引できない時間がある
それではこの3つについて見ていきましょう。
XMでは取引時間外の注文や決済はまったくできない
まずは取引時間外の注文や決済はまったくできなくなるということです。土日などの取引時間外には市場がまったく動きません。
世界中のトレーダーも取引しなくなります。そのため取引時間外に注文しても約定しませんし、決済も行えなくなるのです。
週末のポジション持ち越しに注意
XMでは週末のポジションを翌週に持ち越す場合に注意が必要となります。取引時間外には注文も決済も行えなくなります。
つまり ロスカットルール に基づく強制決済もされなくなってしまうので、土日に何か重要な指標が発表されたり、要人の発言があったりした場合でも強制決済は行われません。
もしかすると週明けに価格が大きく変動し、大きな損失を被ってしまうかもしれません。
たとえば金曜日の終値は利益が出るラインだったのに、取引時間外に起こった出来事によって価格が大幅に下がったとしましょう。
取引時間内であれば、自動的にロスカットされ損失を最小限に抑えることができます。しかし取引時間外ではどれだけ価格が下がったとしてもロスカットはされず、月曜日の始値で決済されてしまうのです。
XMのチャートが動いているのに取引できない時間がある
時折ですが、取引時間外にもチャートが動くことがあります。とくに 取引開始5分前 と 取引時間の終了後10分間 はチャートが止まらないことがあるのです。
チャートは動いているものの、取引時間外である以上、注文も決済も行えません。もし注文を出してしまうと週明けに処理されることになるでしょう。
まとめ
XMでは取引時間が明確に定められており、取引時間以外の時間帯には取引や出金ができないことが分かりました。
MT4で表示されている時間帯はキプロスの時間なので、日本時間と混乱しないように注意が必要です。取引時間外にできないことについてもよく理解し、損失を被らないよう細心の注意を払いましょう。